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【ボストン研修13日目 リーダーシップと鬱、チームのメンタルヘルスについて】

ボストン研修12日目、バブソン大学4日目は、リーダーシップとメンタルヘルス(特に鬱について)でした。リーダー本人だけでなく、チーム全体についてです。

毎日4-5人ずつが朝一のアイスブレーク(前日の復習をテーマに)を担当するのですが、昨日は私の番でした。



私たちはJeoperdyというアメリカのクイズ番組をテーマに復習を担当しました。

◆鬱やメンタルヘルスについて


アイスブレーク・復習タイムの後に、話してくれたのは、Claire Pierre氏。

https://www.brighamandwomens.org/about-bwh/leadership/claire-cecile-pierre

彼女の経歴はこちら

コミュニティヘルスおよびブリガム・アンド・ウィメンズ病院のアソシエイト・チーフ・メディカル・オフィサー(ACMO)兼副社長です。
ピエール氏はこの役職において、地域保健・健康公平センター(CCHHE)を率い、サザンジャマイカプレイン保健センターとブルックサイド地域保健センターの臨床・プログラムリーダーを務めています。
ケンブリッジ・ヘルス・アライアンスで内科を学び、臨床情報学会の認定を受けたPierreは、地域医療センターにおけるケアの質を向上させるための技術活用に数十年の経験を有しています。健康の公平性に焦点を当てたキャリアを持つPierreは、患者とコミュニティの専門性を適切に評価する医療イノベーションの推進に努めています。また、数十年にわたるグローバルヘルスの経験を持ち、災害後の保健システム強化に注力しています。HIV、コレラ、ジカ熱、COVID 19など、複数の感染症発生に対応した経験があります。

https://www.brighamandwomens.org/about-bwh/leadership/claire-cecile-pierre

クレアさんからはとても素敵なメッセージがたくさんありました。
・誰かを優先”すべき”という存在があると、自分については後回しにしてしまう。(これは日本でもですがアメリカでも同じく)
・用意された資源にフィットしないと、更に無力を感じる。
・体も心もぼろぼろのときに、それだったら気分転換にエクササイズするといいよーというアドバイスはなかなかこたえる、そうではなくて例えば同じエクササイズでもベッドで起き上がれなくても少し体を動かせるものなど、当事者ならではの視点の発信や情報がなかなかない。

・いい事例もある。参考事例➤

https://www.cerealfordinner.org/resources-index/

このページには


*資料は専門家の指導に代わるものではなく、むしろ情報源および意思決定の補助となるものです(うつ病では意思決定が難しいことを私たちは知っているからです)。
その行動(ベッドから出る、他の人間と話すなど)をしたくなくても、まずその行動をしてみて、自分の気持ちを確かめてください。できることなら、続けてみてください。

とあります。したいのかしたくないのか、自分の気持ちを確かめながらやってみること、意思決定の難しさを踏まえた内容になっていることが素晴らしいです。

・心配と鬱の境目は難しい。その心配を話せる場はとても貴重。



午後は、パネルディスカッションとグループワークでした。1週間の学びをもとに、素敵なゲストたちが自分のリーダーシップ・メンターシップなどを教えてくれました。主な発言
・「小さな水槽の中の大きな魚にもうなっている」ときにはもう少し大きな水槽にでないといけない、そういうステップを踏むためには複数のメンターの存在が常に重要。他のたとえでいえば、「熱い水槽に蛙をいれたら熱くて飛び出そうとするけど、冷たい水槽を徐々に温めると蛙はそれに気づかずそのままになってしまう。そういうときに、今熱くなってきているよーと言ってくれる人が必要」ということも言っていました。
・メンターには、チアリーダーもいればとことん指摘をしてくれる人もいれば、ネットワークをつなげてくれる人もいる。そういうバリエーションを自分の中で(用意されるものではなく)つながりをつくりもっておくことが重要。
・何から何まで忙しい2時間半の通勤こども3人分のご飯とハードな仕事をこなしているが、どれも面白さを感じているからぎゅぎゅっと詰めたくなる。それをいろいろという方もいるけれども、自分がそのひとつひとつを楽しめているならばよい。


夜はレセプション。バブソン大学学長と一緒に。山川教授もいたので記念写真