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外出規制の中で考える居場所の役割

日常の生活に必要なものの買い物と家と公園の散歩の往復、外界との接触がほぼ絶たれる状況が、まさに「ワンオペ育児」の生活だという声をネットで
見ました。産後は特に、そうかもしれません。

そういったときに「居場所」は、
・外界との接続ができる
 (育児の外、見えている範囲の外等)
・関われる
(いろんな濃淡で、関わらないことも許される空気が同時にある)
・自分を主語に話せる、居られる
 (まず受け止めてもらえる・否定されない。
  誰かと話して自己確認、自己否定から脱する。
  話さなくても
  場にいることで自分で感情を取り戻すことも含む)

といったことが役割があります。
この2日間、情報や自分とも向き合って最小限の役割は何だろうと思ったときに最後にのこったのがこの3つでした。

①外界との接続ができる

子育て中は「家」と「スーパー」と「無目的に歩く公園」(特に子どもが赤ちゃんの時は)のこの黄金の三角形の外の世界に行くことが極端に減ります。

その後、拠点やひろばができましたが、その多くが今閉鎖しているので、まさに多くの親子がこの黄金の三角形の中にいるか、そのスーパーですらネットスーパーで代用し『ほぼ家』という方もいるようです。

離乳食や子どもの予防接種やいろんな育児についての情報収集だけでも手一杯ですが、ふと、育児以外の情報を話したい。普段接している数少ない人以外とも話したい。そんな風な気持ちにもなったのも思い出します。

その外界との接点が何かここにある、と思えるのがこの居場所の役割。そこを今、「家に閉じこまざるを得ない」状況下でもどう接点をつくることができるか。考える時がきたんだなと思いました。
反対に、考えて発信がもう少し届くようにできれば居場所に行く手段がない、移動できない、様々な家庭の状況により行きたくても行けない人でも
息抜きができる環境をつくれるのではないかと。

②関われる

関わらないことが許される空気がある中で、関われること、も同時に大事なポイントです。

関わると傷つくこともあるかもしれない。傷つくくらいならば最初から関わりたくない。そういった不安もあります。でも、その不安を取り除くのではなく、居場所は一つ一つ自分のペースでクリアしていく場でもあると思います。

クリアするだけでなく、関わることで「こんなことが私ってできたんだ!」と再確認することもあります。

ちなみに、普段めったにカフェのキッチンでの作業をしない私はこのピンチを乗り切るためのシフトで先日赤キャベツの千切りをキッチンの
スタッフから頼まれました。内心「マズイ!千切りは超苦手だ!」と思ったけど、生涯で一番千切りに集中したのではないかというくらい集中したらキッチンスタッフに「綺麗に切れてるーー!」と褒めてもらえてとっても嬉しかったです。笑いやぁ、よかったよかった、私って千切りできるんだーって
思いました。まさに、自分の再発見です。

「家から出られない」そういったことがより強まるかもしれない今日、それでも嬉しい『関わり』がつくれる方法、しかもいろんな濃淡で。はなんだろう。

これならば今の私ができる!これならば面白そう!これはらば誰かに喜ばれる!(と実感できる)そういった3点セットがそろっていることがポイントかもしれませんね。

そのアイディアを早急に出し、関われる土台をつくり、コーディネートをしていくこと、そしてそこに経営者としてはお給料を払えるような仕組みを
考えねばなりません。簡単じゃないですが、反対にこれができたら今後も家から出られない時期でも緩やかな関りを感じられることもできます。

③自分を主語に話せる、居られる

最後に、自分を主語に話せる、居られるということです。

そこでは、まず受け止めてもらえる。誰かと話して自己確認、自己否定から脱する。話さなくても場にいることで自分で感情を取り戻すことも含みます。

それはオンラインでもどこまでできるだろうか、とスタッフがいろんな場やシチュエーションで今試してくれています。テーマや困りごとなども含めてある程度はっきりした話題があるとき、共有したい情報があるとき、ある程度できそうです。

しかし、居場所にいって会ってその場にいてこそ、の部分も同時に残ります。オンラインだと「さあ、話しましょう!」とその入口がはっきりとしてしまいますが、居場所だと食べたかったご飯を食べながら飲みたかった温かい飲み物を飲みながらその「話すか話さまいか」「今自分は話せそうか、この人に話したい自分がいるか」というポイントからぽつぽつっと話し始めるポイントまでのグラデーションがとってもゆるやかです。

今は話せないな、話したくないなと「今」判断をするわけですからオンラインでぴろん!となって話さないと!となるのとは大きく違うだろうなと思っています。この部分だけ、どうにか話したい自分がいるかいないか
考えながら話せる場だけ、なんとか残し続けられないか考えています。

今日もまだ、明日以降の判断を考えています。
事態は日々日々変化をしています。
昨日と今日がこんなにも変わっていく。

上に書いたことを冷静に判断し、前に進み、今後コロナが落ち着いた後も子育て環境がより面白く楽しくなるよう発展できることにつなげていきたい。

家から出られなくなった事態をむかえても、物理的に規制により場を開けなくなっても居場所としての3つの役割を果たし続けたい。

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頑張っています。応援ありがとうございます。
また、引き続き拡散いただきこれからの居場所の発展を支えていただけたら嬉しいです。
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