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哲学の道

私は恵まれてるなあと思うのが、子供のころから京都の素晴らしい場所で過ごせてきたこと。保育園の時は建仁寺、小学校は清水寺や知恩院、将軍塚(知恩院の鐘のところから将軍塚に上がる山道があり、親に内緒で友達と登っていました)、中学高校で哲学の道や南禅寺が側にありました。

裏道や塔頭や池や川いろんなところで過ごせた貴重な時間、ありがたい気持ちと同じに、私が恩恵を受けた場所を京都に来る人に知ってほしい気持ちが強くあります。

中学高校のとき試験が終わった後、必ず哲学の道を通って家まで歩いて帰ることにしていました。一人で試験のあと、ゆっくり深呼吸して自然の緑の中を帰りたいそんな気持ちで試験の後の楽しみにしていました。

家までは1時間半ほどかかりましたが、途中南禅寺や蹴上のインクラインの後、青蓮院の前、知恩院、円山公園とフルコースの散歩道でした。

哲学の道はもちろん考え事をするのによい道ではありますが、横に流れる川に鯉がいたり桜の木があったり、私の大好きなミツマタの木があったり、歩いていると猫が一匹ずつ出てきたり、道沿いに由緒あるお寺や神社があってとても魅力的な道です。長い道はゆっくり考え事するのにとても大切な距離で、哲学の道という名前は本当にうまく名づけられているなあと思います。

今年はネズミ年でこの道の傍らに大豊神社があります。狛犬ではなくこまねずみで有名なのですが、それだけでなく神社までの間にたくさんの山野草が植えてあり、本当に魅力的な神社です。手水の水は甘くて、水が甘いって言葉は本当にあるんだと知りました。近くに行かれる方があればぜひ行かれてみてください。5/3

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