仕事と私

短大を出てから、働くのが当たり前になっていた。
大企業に勤めてひとつの会社に固執して安心感を得るというのが一般的な考え方の時代だったので、そのレールに乗った自分に誇りを持って頑張っていた。
でも、先輩の勤めていた大企業が倒産した。まさかの出来事でした。価値観の崩壊が始まった。
今はyoutuberなんて職業もあるぐらい働き方も自由で選択肢も沢山あるように思う。
レールから外れたのは32歳の時。
大企業を退職しキャリアを捨てた。
肩書きのないただの人間になった。
途方に暮れる日々を送る。
焦って過去のキャリアを使って就職して働いたりもした。全く別の道に飛び込んだのはそれから3年以上経っていた。
小さな個人の会計事務所に就職した。
全く経験のない私を会計士の先生は拾ってくれた。他に10数人面接に来ていた人がいて、選ばれたのを知ったのは後になってからだった。
感謝しかない。可能性を信じてくれた人との出会い、つながり、信頼、そういったことがあるのが仕事なんだと思う。
それから、簿記3級、簿記2級を取得して、勉強して努力した。
楽しかった。
努力した分、仕事に生きてくる。
相乗効果で勉強も楽しくなった。
3年ほど働かせてもらい、限界はきた。
ある時、自分に向いていないことに気がついた。
そして、紆余曲折して、今新たに別の道に行った。
ただひたすらにがむしゃらに仕事して、
そしてまた色々考えて、方向を変えて、
その繰り返しで今がある。
今までら携わらせてもらった仕事全てが私の財産となっていると思う。

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