違うことをしないこと。
少し前に、吉本ばななさんのエッセイを読んだ。
「違うこと」をしないこと。
途中の宇宙マッサージの話とかはスピリチュアルすぎてよく分からず読み飛ばしてしまったけど、全体的に今のわたしにとても刺さる内容だった。
本来の自分を生きるためには、「違うこと」をしない必要がある。
「違うこと」をすると、体調不良になったり、どこかで不具合が起きたりする。
なんかいやだな、という直感や、自分の願いを素直に受け入れる。
ちょっとの違和感をスルーしないこと。
それが自分を、自分の道を生きていくコツだ、ということが書いてあった。
幸せになるためにはこんなことをした方がいい、と書いてある本よりも、「ちょっとの違和感を見逃さないでね」というこの本の方が、今のわたしにとっては身近に感じる。
「好きなことをしてね」よりも、「ちょっと違うと思うことはしないでね」の方が、ハードルが低いのだ。
思えばここ数年は、たぶんわたしにとっての「違うこと」が多かったような気がする。
なんかわたしには合わなさそうだな…と思いつつも、誘ってもらえたのが嬉しくて鼻が高くて、ちょっと背伸びしたところで働いてみたり。
毎日1時間近く歩いて送り迎えするなんて虚弱なわたしには無理…と思いながらも、周りのママに合わせて毎日欠かさず行っていたり。
もちろん大人には、ちょっと違うなと思ってもやらなくてはならない場面だってある。
でもここ数年は「よき妻」「よい母」像に振り回されて、世間体とか、周りからの評価とか、そういうものを軸に置いてしまって。
自分の本心とは違うところで頑張っちゃったなと(それもかなり頑なに)、今はそう思う。
調子の良い日が続いていた今日。
朝からなんとなく気持ちがザワつくな〜今日はあまり元気がないなと思っていたのだけど、昨日から家族内で話題に出ていた駅前の大きなマーケットに行くことにした。
いざ車に乗って向かうも、何か胸の辺りがしんどい。
ものすごいであろう人混みに入っていく勇気がないし、考えるとドキドキする。
嫌な記憶を作ってもなと思って弱め安定剤を半分飲んでみるものの、いまいちだ。
そこで「やっぱりちょっとしんどいかも…」というと、夫は「おっけー!」と言って車をくるっと反対向きにしてくれ、今日は諦めることにした。
(帰りに寄ろうと思っていた図書館と、軽いランチには行った。私の諦めのわるいところが出ている。)
やろうと思っていたことができなかったことに、クッソー!と思ったし、昨日や一昨日ならきっと何の気なしに行けたのにな…とクヨクヨもした。
でも、「違うこと」をしなかったのだ。
違和感をそのままにしなかった。
なんかいやだな、と思うことをそのままにせず、頑張らず、できることだけをした。
今までだったら敗北感を感じていたようなシチュエーションだけど、ほんのちょっと、「違うこと」をしなかった自分のことを褒めたい気持ちになった。
最近、書き始めては途中でやめて、下書きばかりがどんどん溜まっていくんだけど、やっぱり文章を書くのは楽しい。
こんなしょーもない個人的なこと、、、と思うけど、内容どうこうよりも、書いてえいって公開することに意味があるのかもしれない。
わたしはわたしのペースで、つぶやきだけじゃなく、その時々の気持ちを記録していけたらなと思う。
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