見出し画像

「短歌人」2020年4月号掲載作品

まねかれし連句の会の会場は会員制の私設図書館

はきものを脱ぎてあがりぬ小さくて箱のやうなる本の家へと

いきごみて連句のことを尋ぬるに女あるじは笑みて答(いら)へず

はじまればかなり厳しき宗匠となれるあるじのアルトの声音

万朶とふ一語に出会ふ花の座に百日先のさくらを想ふ

おのおのでありつつ一座わたくしでありつつみんな聖であり俗

(会員1欄 冨樫由美子)

#短歌 #短歌人

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?