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「短歌人」2020年12月号掲載作品

ひとりぶんドリップしたる珈琲のアロマたしかにこれの世のもの

嗅覚に味覚に異状ありやなしや朝な夕なにたしかめてゐる

簡明なことばは旨しコーヒーとトーストのみの朝餉のやうに

樟の木の北限はどこなのだらうweb上にあるさまざまの説

図書館に天文学の入門書予約してもうすこし生きよう

しみじみとくるみゆべしを食みながら夏を終はらす雨を聴きをり

(会員1 冨樫由美子)

#短歌 #短歌人

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