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幼稚園で日本語を教える話し。2023年度その5

幼稚園に着いたら、溶連菌胃腸炎が流行していると伝えられた。手洗いうがいをしっかりしなくては。
今日はマスクしている先生が多い。

先ず、4歳児の全く言葉を発してくれない男の子の日本語支援に向かう。朝の準備を行っているところだったので、シャツ、ズボンと言いながら着替えを手伝う。歯ブラシと言いながら歯ブラシを所定の位置へ、水筒と言いながら水筒を所定の位置へいっしょに持っていく。宗教上ハラル食しか食べられないらしくみんなと違ってお弁当を持参しているのでランチルームにお弁当をいっしょに届ける。

ハサミとノリで工作をする時間。ハサミ、ハサミ、ノリ、ノリ、と何度か言いながら手渡したら、「ハサミ」と初めて彼の声が聞こえた。「ノリ」と言うと「ノリ」と繰り返す。名前を呼びながら「おはよう」と声をかけてみた。「おはよう」と言ってくれた。はじめての挨拶。涙がでるほどうれしい。少しずつお話しできるといいね。

その後、3歳児2人の男の子の日本語支援。
小さな椅子とテーブルで、くだものカードをフラッシュ。
あいうえおのカードをフラッシュ。
しかけ絵本で動物の鳴き声と名前を楽しみながら学習。
一人の男の子は「わんわん」や「コケコッコー」など鳴きまねを繰り返した。もう一人は固まったまま。笑顔もなく固い表情。
お手玉で1から5までを数える。なんどか繰り返す。
先生から15分が限界だと聞いていたので、修了。

そして日本へ帰ってきたばかりの年長さん女の子の支援。
半年たつと日本語はすっかり忘れてしまったようだ。
朝から泣いて登園したらしく顔はまだ涙で濡れている。
外遊びの時間なのに立ったまま泣いている。
先ずは幼稚園に慣れないとね。
今日は挨拶していっしょにスコップで少し遊んで終了。

みんなの笑顔が見られるのはいつだろう。
来週はお休みをいただいたので、また再来週会おうね。

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