リラックスアプリ「Loóna」分析

2021年のApple Design Awardsからアプリのトレースと
分析を行いました。

先日は「Be My Eyes」というアプリの分析を行なったのですが、
今回はリラックスアプリ「Loóna」の分析をしました。

Loónaとは？

ベラルーシで2019年に創立されたLoóna Incが開発したアプリ。
具体的には以下のようなことができます。

①「Sleepscape」という、塗り絵のようなものを
声や字幕にそって指先で触れながら完成していく（絵は360度回転可能）
②物語が聞ける
③音楽が聞ける

眠るためのテクニックではなく、「眠るためのムード作り」に
焦点を当てたようなアプリだと思います。
また、「眠る」行為だけでなく、質のよい眠りがあることで
朝や日中へのコンディションにもつながることを訴求しています。

アプリは、iOSやAndroidからダウンロードができます。

‎Loóna: calm, relax and sleep

Loóna: Bedtime Calm & Relax - Apps on Google Play

コロナもあって、近年注目を浴びているマインドフルネスな
アプリだと思ったので、分析してみようと思いました。

特に塗り絵は他にない、瞑想のような感覚があり
質のいい眠りの助けになってくれそうです。

デザインとして優れている点

・アプリは基本的にカード式になっていて眺めやすい。
・黒に限りなく近いネイビーを基調としていて、
夜にピッタリな落ち着くデザイン。
しかし、スタートボタンのような部分には明るい紫が
使われており、視認性が良い。

・TOPからすぐに履歴が見れるので、「昨日聞いた音楽よかったな...」と思ってもすぐに振り返って同じものを聞くことができる。
（かなり重宝しそう）
・プログレスバーがあり、あとどれくらいかを常に確認することができる

デザイン以外で優れている点

・塗るときの感覚、音、見た目（火が灯るようなあったかーい感じ）すべてが心地よい
・昔話をする洋画のような声が眠気を誘う....
・Instagram、Facebook、TikTok、Twitter、YouTube、Linkedinで
情報発信をしていて、それぞれフォロワー数も多い。
InstagramやTwitterは日常の役に立つような発信、
TikTokはアプリが数秒体験できるような発信、
YouTubeはアプリの説明のような発信がされて、各々使い分けがされている。

- Webサイトについて
世界観が統一された穏やかなデザインで、どこで紹介されたか？が
ファーストビューで羅列されていて、信頼感を感じることができる

全体的にフワっとするJavascriptが使用されているがしつこくない。
ページの最後には枕の写真で締めくくられている（あまりない気がする！）

ページの数カ所にアプリストアへの誘導CVポイントがある。

- アプリストアについて

・アップデートは2週間〜1ヶ月ごとに行われている
・アプリストアでは、アプリについてだけでなく、眠ることの重要性などについても解説があり、「ただアプリを使ってもらいたい！」だけでなく
ユーザーの課題やニーズに対して解決しようという気持ちがくみとれる

不確実な時代でマインドフルネスの重要性はますます高まり、
生活に寄り添ってくれるようなアプリだと思いました。

有料の部分も多いのですが、無料でも十分楽しめそうです。

良質な睡眠や日中を穏やかに過ごしたいという人はぜひ参考にしてみてください。

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分析してほしいデザインや、Web全般に関するご相談など承ります。
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