(反省)「早く歩いて!」刺さる爪

今でも忘れられない出来事のひとつ。

保育園からの帰り道。
まだ2歳の長男の足取りの遅いこと。

「早く帰らなくちゃ。」
「早く寝なくちゃ。」

明日も仕事。
情報収集のために45分前には病棟に集まらなければならない。
すると、
7時には保育園に送ってかなければならない。
でも、
幼児だから12時間は睡眠時間を取らなければならない。
それでも
夜ご飯は身体に良いものをバランス良く食べさせなければならない。

とにかく時間がなかった当時の私。
全てを一人で完璧にこなしたかった。

手を引いても「まだ遊びたい」と抵抗する子どもに
思わず
子どもの手のひらに私の爪を刺すようにして手を引っ張ってしまいました。

それはほんの一瞬の出来事で
すぐに手の力を緩めると同時に
走馬灯のように忘れていた記憶が蘇りました。


そういえば、私が3歳の頃
母に全く同じことをされていたと。

急いでほしいのに
周りの目が気になって怒れない母は
帰りたくないと駄々をこねる頑固な私に嫌気がさしたように
黙って爪が刺さるように手を引きました。

爪が刺さるといっても
すごく痛い訳ではないのだけれど
子どもながらに抵抗してはいけない気がして
大人しく帰ったあのときのこと。

「ああ、こんなママでごめんね。」
「お母さんもこんな気持ちだったのかな。」

色んな気持ちを駆け巡らせながら
もう2度とこんなことはしない。
心に誓った日でした。

結局、全てを自分がひとりでやり切らなくてはいけない
仕事も完璧に、時間管理も完璧に…
そうやって自分で勝手に自分の首を絞める病は

最終的に子どもにしわ寄せが行くのだ。
これでは本末転倒じゃないか。


こんなことが他にも多々あり
ああ、私は母に似ている。

職業柄、自己を犠牲にすることで
患者さんに喜んでもらえて
それが自分の生きがいだと思っていたところがある。

ところが子どもが産まれると
自己犠牲は自分だけでなく子どもも共に犠牲にすることになってしまう。
と気づいた1番最初の出来事でした。

お迎えサービスとかあるのは知ってるけど
そんなことにお金を払うほどの余裕はないと思い込んで
サービス料金を調べもしませんでした。

なんか、
自分が楽するためにお金を使ってはいけない
という思い込みがあるのです。

当時ほどではなくなりましたが
今もそんな縛りはあると思います。

当時は貯金がいくらあっても
いつ何が起こるか分からないんだから
子供のため以外に使ってはいけないと思い込んでいました。

現に長男が3歳になるまで
この考えは強く
自分の服を買わなくちゃと頭では分かっているのに
レジに持って行けず
お金はあるのに安いセール品ですら
買うことを許せれませんでした。

これも産後鬱の一種だったのでしょうか?

もともと真面目でストイックになってしまう一面があったなと
最近になって思うことがあります。

高校生の時もダイエットを決意し
運動と、食事制限で極端に痩せてしまったことがありました。

「こうでなければ愛されない」
これが始まるとなかなか抜け出せないのです。

痩せていなければ認められない
と思い込んでいたのと同様

自分にお金を使うなんて
子どもへの愛情が不足している
と思い込んでいたような気がします。

怖いですよね。笑

旦那がコンビニでスイーツを買ってくることや、
マッサージに行くこと
最近まで理解ができませんでした。

本当怖い嫁。笑笑

今となっては何も気にしない旦那に感謝してます。
普通の人だったらとっくに離婚されてたかも…

似たような経験がある方いらっしゃいましたら
コメント頂けると嬉しいです。

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