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自分で食べられなくなったら、食べさせないでください

食事介助について考えたことありますか?

➀食欲あり身体は欲しているが手が麻痺等で動かない → 食事介助します
②老衰に近い状態で食べようとしない → 無理に食べさせるとまた点滴すると欧米では虐待となる場合があります
③認知症が進行し食べることを忘れている → 食事介助に多くの時間がかかります

②の場合、無理に食事や水分を摂取させたり、または点滴すると、内臓が吸収できない為、痰吸引が必要になり苦しみます。また、足から水分が滴ることもあります。
食事を摂らないことで、身体が徐々に枯れたようになり、飢えを感じるどころか気分よく過ごす中で臨終を迎えられます。

②の場合を想定して、日本では「自分で食べられなくなったら食べさせないでください」と書いていないと、安楽に老衰で死ねなくなる恐れがあります。

 義母は95歳で在宅で亡くなりました。夫の兄夫婦と同居していました。亡くなる数年前から認知症が進行し食事が進まなくなり、義兄が時間をかけて食事介助していました(③)。
 訪問看護より看取りについて詳しいパンフレットを貰っていましたが、食べられなくなった時に点滴を頼んだところ、足から水が滴り、ペット用トイレシートで吸い取りました。「もう吸収できなくなっている」ことが、パンフレットに書いてあったことが、誰にもわかり一度で点滴を止めました。

 特別養護老人ホームで介護職をすると、胃ろうは自分は絶対にしたくないと感じます。眼は開いているが何を見ているのか、会話もなく、ただ顔色は良く肌はすべすべです。ただ分からないまま何年も生かされます。
 最近は胃ろう作ることを断ることは難しくなくなってきました。が、医師によっては「胃ろうを造設しなければ死んでしまう。見殺しにするのか」と家族に言ってきます。しっかり家族に、寿命が近づいいてからの延命治療、特に胃ろう造設したくないことを口で伝え、頑固な医師に対抗するために文書を作っておくと安心です。

食事介助についての続きは、また日を改めて書こうと思います。
食べようとしない時に食事介助を止めるのか
認知症の場合、食べようとしなくても、工夫して時間をかけて食事介助するのか
正解は分かりません。

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