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Web編集者の読書癖

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本がないと生きていけない。
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2022年1月の記事一覧

旅はいつまで不要不急か。オードリー若林「表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬」を読んで

オミクロン株が大爆発している沖縄から「旅」について書くのは少し不謹慎な気がするけれど、それでも今、旅が与えてくれるものをもう一度再確認したい気持ちになった。 オードリー若林さん紀行書「表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬」を読んだからだ。 この本を購入するのは少しばかり勇気がいった。なぜならきっと旅をしたくなるから。そして今はコロナ禍で、沖縄はまん延防止重点措置の対象県なのである。旅なんてとてもできない。 だけど購入に至ったのは、キューバという国を若林さんがどう見た

#2022年の問い① 「なぜ本を読むのか」

2022年は、スタート時に年始の目標を表明するのを辞めて、そのかわり年末年始の時間で「考える」をやろう。 実はあらかじめ、そんな計画を立てていた。毎年、年始は目標を掲げたり振り返ったりをSNSやらブログやらで表明していたのだけれど、なんだかその流れを変えたくなったのだ。(みんなやってるしね) で、そのために昨年の12月はもっぱら「考える時間に考えたいこと」を付箋に書き出しておいた。「本当にやりたいこと」「やらないと決めること」などベタな問いから「好きなこと」「無駄だけどや

2021年マイベスト本【エッセイ・対談・小説・歌集】

エッセイが好きだ。対談が好きだ。小説と歌集は、文章の仕事でありながら、文章の仕事から離れさせてくれる文章として好きだ。 2021年は特に多くのエッセイを読んだ年だった。コロナ禍で自粛ばかりで、自分の心に向き合いたかったから。他者の雑談に触れないと、自分について気付く機会がとても減るのだと知ったから。 ということで、2021年読んだ中でも特に面白かった本をまとめて書き記そうと思う。今回はエッセイ、対談・往復書簡、小説、歌集。 ↓ビジネス・自己啓発はこちら。 2022年も