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ドッジボールで内野の最後の1人まで残る

上の子が学校でドッジボールをすると
たいがい内野の最後の1人まで残るそうです。

ドッジボールでは
ボールに当たったら
外野に行くのがルールですので
上の子はボールに当たらないのです。

そこでその秘訣を聞いてみました。

上の子
「ひたすら逃げるの。」
「ボールを取ろうとして
 ボールに当たるのがよくない。」
「ボールを投げたい人は
 ボールを取ろうとするけど
 その時にボールに当たるのが一番バカらしい。」

私はこれを聞いて
徒然草の一段を思い出しました。

「双六の上手といひし人に
 その行(てだて)を問ひ侍りしかば
「勝たんと打つべからず。負けじと打つべきなり。」

(現代語訳)
双六の上手という人に
そのやり方を質問しました所
「勝とうとして打ってはならない。
 負けまいとして打つべきだ。」

これはドッジボールで言うと
「ボールを当てようするのではなく
 ボールに当たらないようにするべきだ。」
という事だと思います。

上の子はどういう訳か
何百年も前の「極意」を体得しているようで
とても面白く、そして不思議に思ったのでした。

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