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秋田一人旅 乳頭温泉 鶴の湯① 2021.11.13


東北で唯一、未踏の秋田へ。


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朝6時。寒い。


乳頭温泉、ここ数年毎年のように寒い時期に行きたいな〜と思ってはいたけど気づいた時には梅雨になっていたり、そもそも予約が取れなかったり。

今回、秘湯を守る会のホームページをなんとなく眺めていたら、突如現れた鶴の湯の文字!

予約したのは8月1日。冬の予約枠が開放されたばかりだったのか、土日が全然埋まっていなくて選び放題、11月に連泊をすることにした。

そしてつい先月、3連休にしていたところに奇跡的に土曜日の代休がくっつき4連休になったため岩手の松川温泉にも泊まることにした。

温泉づくしの4日間。

寒すぎずちょっぴり紅葉も残っていて温泉には最適な時期!


というわけで、旅の始まり大宮駅で朝ごはん。

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立ち食い蕎麦〜シンプルにかけそば

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7時57分発のこまち号!

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終点の秋田駅まで。

乳頭温泉は、盛岡駅の次の田沢湖駅が最寄りなんだけど、主要駅から主要駅の移動(東京・上野・大宮〜秋田)なら、えきねっとで新幹線が半額で取れるし、せっかく秋田に行くなら秋田駅に降りてみたかったのであえて遠回り…

なので新幹線で一度通り過ぎた道を後ほど戻る形になる。


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黄色いシートかわいい🌻

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トランヴェールに高峰温泉が載ってた。

ここ、実家から信じられないくらい近いのに行ったことない。存在を知ったのは秘湯めぐりを始めてから。


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天気最高すぎる〜でも秋田は土日は雨予報みたい。

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遠くにほんのり残った紅葉。天気の移り変わりが激しい。

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雪!山!綺麗!!!


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田沢湖駅。また後で来るね〜

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角館駅。武家屋敷行きたい。

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大曲駅。

進行方向が逆になるらしく、座席の向きを変えてもいいよ〜とアナウンスが。

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しかし前の座席のおじさんがリクライニング倒しすぎてて、途中で引っかかって回せなかった…声かけようと覗き込んだらぐっすりおねんね中だったので諦めた。


反対向きで乗ること30分。

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11時25分、秋田駅に到着!すごい!!秋田だ〜!!!!!

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改札正面には、なまはげがお出迎え。

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改札口の上に可愛らしい映像が流れてた!


お昼時。3時間半、ただ座ってるだけでも腹は減る。

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駅から徒歩5分、西武にある稲庭うどんのお店へ。

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佐藤養助

JRの駅ビルにもあるけど西武の方が空いてるかなぁと予想。

結果、すぐ入れた!店内も広いし注文するときも店員さんがすぐ気づいてくれた。

二味稲庭うどんを注文!

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つやつやとぅるとぅるの稲庭うどんがふた山。

二味は、醤油とごまのつけ汁のこと。

醤油にはわさび、ごまには生姜を溶かしてうどんをつけて…

あ〜美味しい〜ヽ(;▽;)

稲庭うどんって細いのに結構コシがあるんだなぁ。

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この綺麗なお山を崩すの、なんかもったいなかった…


次の電車までまだ時間があったので、ねぶり流し館に行くことに。

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途中の川沿いに溜まってた蓮…蓮怖い。ゾワァってする。

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これぞ熟練の技

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着いた〜!


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観覧料100円って安すぎる。

1〜3階に展示物があり、ちょうど1階に弘前の小学生の修学旅行か遠足なのか、団体さんがいたので私は3階から見学することに。

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真正面には秋田の伝統芸能のかなり古い映像が淡々と流される空間…

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一番右が平常時のうちのおじいちゃんにしか見えない。

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太鼓があったのでちょっと叩いてみたら、思ったより音が響いてびびって1回でやめちゃった。笑

弘前のねぷた村で叩かせてもらったのを思い出した〜

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純粋な感想が良いな。

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祭りで使用する竿灯

手のひらやおでこや肩に乗せてバランスを取りながら、腕自慢。腰に乗せることができるのは鍛え上げられた熟練者だけらしい!

一度は実際に見てみたい。

バランスを取ってる途中で提灯の重さに耐えきれず竹が折れることもあるとのこと。

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色々なデザインの提灯がかわいい〜


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ねぶり流し館の中から行くことができる旧金子家住宅。秋田県の有形文化財に登録されている。

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呉服等の商売をしていたらしい。

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あっ!私の大好きな足袋!

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そろそろ駅に戻りましょ。


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ゆる〜〜い☘️日曜日しか営業していないレトロ博物館。


秋田駅を去る時間。

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ぽぽろーどの通路でババヘラアイスを不定期で売っているとの情報をネットで見たんだけど、見つけられなかった。

寒いからもうアイスの季節ではないか…

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ホームに向かう通路にいたなまはげ👹

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奥羽本線、弘前行きと新庄行きが並ぶ。

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13時45分発の新庄行きに乗ります。

新庄といえば羽根沢温泉、肘折温泉、鳴子温泉…♨️

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ボックス席。緑のシートかわいい。もう東北の電車は全てがレトロかわいい。

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進行方向に虹が出てた🌈

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途中大曲駅で田沢湖線に乗り換え、田沢湖駅に到着〜!

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ここから16時35分発の乳頭温泉行きの路線バスに乗る。

乗り換え時間が50分くらいあるため、駅周辺を散策に出ようかな。

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田沢湖駅の外観。

こんなに近代的なデザインの駅舎なのに、人がほっっっとんどいないのが不思議すぎる。

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あこがれ温泉地、乳頭温泉郷

路線バスに乗る前に、鶴の湯の送迎バスのお願いの電話をした。


と、ここで驚きの事実。

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田沢湖、駅からめちゃくちゃ遠いじゃん?

田沢湖駅、というくらいなので駅出たらすぐ湖があるのかと思ってた。諏訪湖的な感じで、上諏訪駅から歩いてすぐ的な感覚でいた。

たつこ像をサクッと見て乳頭温泉行くぞ〜なんて思っていたけど、全然サクッとできなかった。


田沢湖散策は諦め、駅のニューデイズで見つけたババヘラアイスを食べることにした。

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かわい。

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しもしもだ。誰にも買われずずっと冷凍庫にいたんだろう。

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蓋が全然開かなくて、これもしもしものせいなのか…と思っていたらそういう仕様だったみたい。

味はバナナ味、ほんのり甘い味、よくわからないけど優しい味だった。しゃりしゃりで美味しかった。


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空がどんよりしてきたところで、バスに乗ります〜

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結構乗車する人はいるけど、大きい荷物を持っていない人は地元の方だった。

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レトロなレースのカバー。

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田沢湖畔。でかい!

一周するバスに乗れば、田沢湖を見て周ることができる。


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乳頭温泉郷の手前には、田沢湖高原温泉郷と水沢温泉郷がある。温泉天国♨️

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途中のアルパこまくさで下車。17時過ぎとは思えないくらい暗いな。

降りたのは私一人きり。みんなどこまで行くんだろう。

バスが少し遅れていたため、すでに到着していた鶴の湯の送迎バスに乗り込む。

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めちゃくちゃ気さくに話しかけてくれる運転手のおじいさん。秋田の訛りが新鮮で、すごく聞き取りにくくて、大半がわからなかった。笑

唯一、「今回の旅行は自分へのご褒美ですか?」だけ聞き取れたので「頻繁にご褒美を与えています」と答えた。笑


途中、鶴の湯別館 山の宿に寄り、宿泊している方々を拾った。鶴の湯のお風呂も入れるんだね。

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小雨の降る乳頭温泉 鶴の湯に到着。いい雰囲気〜!

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向かって左側には本陣がある。

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右側には二号館と、このすぐ隣に三号館がある。というか、中で繋がってた。

私が宿泊するのは三号館の2階の部屋。


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事務所でチェックインの手続きと、お風呂の案内を受けた。秘湯を守る会のスタンプ帳も先に預ける。

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入口には冷え冷えの飲み物が!夏は最高だろうなぁ。


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三号館2階の廊下

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64番の部屋

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6畳こじんまり。

トイレ洗面台テレビ冷蔵庫もないシンプルさが良い。この部屋で2泊します!

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豆電球💡

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部屋菓子は、なまあんもろこし。しっとりほろほろで優しい甘さ。

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鶴の湯のビニールバッグだ!名前入りタオルもうれしーい!


夕飯前にひとっぷろ♨️

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案内図。

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一号館入って目の前の階段を上がって行ったところに貸切風呂が2つある。

まあ空いてないだろうな〜と思いつつ、場所確認も含めて行ってみることにした。

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なんと!!2つあるうちの1つが空いてたーーー!!!

札を貸切中にして、鍵を閉めて入浴。

わ、思ったより熱い…かけ湯をじゃばじゃば。

じわ〜っとした熱さが身体をめぐる。

全身浸かるとすぐに汗が噴き出た。久々に白濁の濃い温泉に浸かった気がする〜めちゃ良い〜しあわせ〜(*´ω`*)


食事は朝夕どちらもニ、三号館を出てすぐ目の前にある、本陣六と本陣七のどちらかの部屋でいただく。夕食は18時から。

18時20分頃、扉を開けるとほぼ満席だった。

イカつい見た目のおじちゃんに「ねーちゃん一人か?部屋何番だ?」と聞かれたので部屋番号を答え、番号が置かれた席に座って「お酒は?いらねえ?んじゃ、お茶っこでも飲んで」待っててとのこと。お茶っこ…(かわいい)

ワンオペで忙しそうだった。2部屋分全ておじちゃんが仕切ってた。

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御膳で運ばれてくる。

いぶりがっこって、大根だけじゃないんだ!

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きのこのホイル焼きとこまち団子はあたたかい状態で、あとから運ばれてきた。

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「おかわりあるからな〜」

山の芋鍋は、囲炉裏の鍋からよそってもらった。

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こまち団子、中身米なのか!びっくり。

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米をおかずに米を食べる。すごい組み合わせ。でもいけちゃう。

秋田のお米、美味しいなぁ。つやつやだし、何より炊き具合がちょうど良い。

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「あれ、ねーちゃん魚いってねぇ?わーりぃわりぃ。お待たせ〜」

おじちゃんのこのゆるい感じ、ほんといいな。笑

囲炉裏で熱々に焼かれた岩魚。内臓が綺麗に処理されていたので頭からぺろり。美味しい〜


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ごちそうさま。

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布団はセルフ。食後のごろんをするために敷いた。


食休みをして、髪を洗うために一号館にある内湯へ。

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鶴の湯は洗い場やシャワーがなかったりドライヤーが置いていないお風呂がほとんど。ドライヤーは事務所で借りられるけど、ちょっとめんどくさい。笑

内湯にはシャワーとドライヤーが両方完備されている。

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誰もいなかった。

内湯はそこまで熱くなく、ゆっくり入れた〜

あとから3人入ってきたら、狭い脱衣所も浴槽もいっぱいになってしまったので長居せず退散。きっと明日も入れるからね。


そして21時半頃、黒湯の女性専用露天風呂へ。

暗すぎて奥にある小さい神社みたいな建物がちょっと怖い。そしてかなりぬるく、ずっと入っていてもなかなか温まらず、内湯に避難。

すると、内湯に浸かっている時に話しかけてきた女性に連れられ、混浴露天風呂へ向かうことになった。

「連れもいるけどいい?」

連れとは…?と思いながら外に出ると女性の旦那さんが待っていて、なぜか3人で混浴露天風呂に入ることに。笑笑

鶴の湯には何度も来ているらしく、混浴露天風呂で男性がたむろしがちな場所や一人で入る時はどのあたりにいた方が良いかとか屋根の下は早い者勝ち、などいろいろと教えてもらった。

女性の脱衣所から混浴に入る時、大きい岩で目隠しされているようでまあまあ丸見えだったけど、入ってしまえば白濁の湯。何も見えない。心配なし。というか、この3人以外誰もいなかった。

奥に進むとどこまでも続いているかのようなひろーい露天風呂が見えてテンション上がる!!!!!

雨が強くなってくると、屋根の下に案内され、

「こんなに誰もいないこと滅多にないから、この広い露天風呂をゆっくり楽しんでね」

と言い、夫婦で早々に上がっていった。何度も来ている余裕からくる優しさ…

まだ時間的に22時くらいだったけど、そこから30分、本当に誰も来なくて、まさかこんなに広い露天風呂を独泉できるとは思いもしなかった〜


カメちゃんがいろんなところにちょこちょこいる。

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秋田のカメムシは小さいのが多いのかな。


そして夜中、調子に乗って風呂に浸かりすぎた代償が襲うのであった(湯あたりしました)



つづく

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