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コンカフェで他の店よりシャンパンの値段が高いと言われた時の対処法

※こちらはあくまで、名古屋市中区栄4丁目にあるコンセプトカフェ ユメヲカケル!の内部資料になります。あくまで当店のキャスト向けに書かれた物を公開しています。他店様とは一切関係ございません。他店様に当てはまる物でもございません。1行でもどなた様かの参考になればと思い公開させていただいております。

以下本文

✨値段の話は無意味どころか害しかないので、値段の話になってもさくっと終わらす
✨値下げしたら出せる発言=お客様があなたにその価値を見出せていない

※ここでは例えでシャンパンの値段ですが、値段に関すること全般に使える対処法です

値段が高いって言ってくる人は、何かしらその値段を払うだけの満足がいってなくて、それをわかりやすく値段で表してるだけです。そうやって「値段」にもの言う人が、他の店の方が高いシャンパンがあって、ウチでの値段がその店より安かった場合、値上げして、っていう人いないですよね。高い時だけ言うってことなので、すごく偏った意見てことなんです。なのでその意見に意味ってないんです。ねむいな、だるいな、くらいの独り言くらいの意味合いです。ただ、満足のいっていない部分については無視できないので下で解説していきますね。

✨シャンパンの値段はあってないようなもの✨
例えば富士山の山頂に自販機があったとして、近所で100円で買えるお茶が500円で売ってたとしても仕方ないって思いませんか?山頂まで重いドリンクを運ぶ大変さに比べたらむしろ安いまであります。

何が言いたいかって言うと、うちらの店は全国どこでも同じような値段のスーパーじゃなくて、付加価値のついたものを売ってる店なので、例えば他の店で8000円で出してるシャンパンがうちでは13200円でも、チャージやシステム、はては人件費や家賃、土地代も全部違うので値段が変わってくるのは当然なのです。海辺で1000円で売ってる魚が銀座に行けば10000円になるようなものです。シャンパンひとつの値段の違いだけで語れないんです。

で、1番大事なのが付加価値の違いです。わかりやすく他の条件を似たような感じにして、隣のビルにある同じようなコンカフェなのに同じカフェパリの値段が違うとします。ユメカケは13200円、隣のB店は8000円です。でも、たとえばですが橋本環奈がゲストで来てて、カフェパリ出したら一緒に飲めるってなったらむしろ安くないですか?隣の店は8000円だし、13200円は高いから下ろされへんわ、って言う人いなくないですか?

わかりやすくするために極端な説明になってしまいましたが、水商売やコンカフェでは、シャンパンの値段は原価とかほぼどうでもよくて、ほぼ付加価値の値段でできてるんです。

そもそもカフェパリってドンキで2000円とかで売ってるんですよ。それが8000円とか13200円で売れるって、それは付加価値以外の何者でもないんです。
好きなキャストを喜ばせたい、好きなキャストと飲める、っていう価値の値段なんです。

じゃあB店ではポンポンあいてるので、うちでポンポン開かないのは値段が高いせいだ、って場合ですが、たとえばカフェパリB店で8000円でウチだと50000円、でも橋本環奈がいる、ってなったらそれでも開くんです。
どう言うことかと言うと、究極的にシャンパンが開くか開かないかって値段のせいじゃないんです。確かに安ければ開きやすいっていうのは少しあります。でもみんなが思っているより少しです。

じゃあシャンパンがB店の子には開くのに私には開かない理由って値段以外で何?っていったら、誤解のないように聞いてほしいのですが、そのお客様からみてあなたには同じシャンパンだけどB店より高い13200のシャンパンを開ける価値を見出せないって思われてるってことなんです。
(絶対誤解しないでください、あなたは宝物のような存在で、息をしてるだけで絶対的な価値があります。お父さんお母さん、はては先祖代々受け継がれて、やっと産まれてくれた何よりも大切な宝物です。どんなことがあってもあなた自身の価値は誰にも失わせられないです。ここで言うのは接客スキルのことです。筋トレして、バーベルを5キロ持ち上げれるか、10キロか、カラオケで80点出せるか、90点か、って言う「技術的な価値」の話、接客スキルがあるかどうかということです。)
これではいそうですか、ってじゃあ値下げしたらいいんですか?っていうと、そういうことをしているとこの商売は終わりを迎えます。

いわゆる接客を売っている水商売的なお店での売り物の値段は、最初にお伝えしたとおり、ほぼ付加価値でできています。なので深いところでは、「高い」=お前にそれだけ払う価値が見出せない、と言う意味なんです。価値というと誤解されそうなので、言い換えると、あなたにはその値段を払うだけの接客スキルがないですよ、僕にとってはそこまで魅力的ではないですよってことです。もっと言うと、今の段階ではその値段の分まで楽しませてもらってない、ということです。

また、値下げすると、「言えば安く飲める関係」に成り下がります。自分の価値にお客様が値段を勝手につけて買っていくイメージです。どんどん買い叩かれます。なので例えばシャンパンを値下げしたとしても別に利益とかにはほとんど影響ないので経営的にはほぼノーダメなんですが、値下げは価値を売ってる商売にとっては、唯一の売り物である自分の価値を下げるだけになってしまうので、本当にやらない方がいい行為なんです。値下げしない理由は利益が減るからではないんです。売り物の価値が下がるからなんです。

ピンと来なければ、例えばですがヴィトンが値下げしないのと一緒です。値下げしないからブランドなんです。ヴィトンが年末になったら半額セールしてたら最初は嬉しいですよね、多分私もカバン買います。でも、そうなると今後定価で買うのがバカらしくなりますし、私のような庶民までもがみんなヴィトンを平気で持つようになったら高級品、憧れの、っていうイメージも崩れ去ってしまいますよね。ヴィトンなど、イメージが大切なブランドは物が売れ残ったら燃やします。半額にして売った方が利益がでても、燃やします。燃やす方が燃料代が高くても燃やします。それは100年レベルで築いてきたブランドイメージを守るためです。ブランドイメージは一度崩れたらもう元には戻せません。値段を下げることとは、これほどにも怖いことなのです。

ここまで読んでくれたら少しピンとくるかと思いますが、究極的に言ってしまうと、結局は自分にとってキャストが魅力的で、楽しかったら高かろうがシャンパンは下ります。「お客様」がシャンパンを下ろさないことを値段のせいにし出したらそれはあなたがまだお客様にとってあまり魅力的ではなく、その値段にみあった楽しい体験をまだ提供できていないということです。
シャンパンがおりない理由が値段だと「自分」が思っているならそれは多分違います。接客スキルがないことへの言い訳です。そんなこと言ったって…って思いますよね、わかります、めっちゃわかります、安いほうがおりるに決まってんじゃんって。でも、そう思ったら上をまた読み直してみてください。自分はお客様に向き合って、丁寧な接客してるかな?お客様の要望に合った楽しみ方を提供できてるかな?お客様にとって自分は魅力的かな?信頼関係築けてるかな?チェックしてみてください。それでも自分でも高いなって思うなら、おろしてもらわない方がいいです。あなたも実は自信がないのかもしれません。シャンパンの値段が高いって思うなら、その値段分満足させれてないと思ってるのかもしれません。全力で接客できてないのかもしれません。

いや!私頑張ってるもん!と思うなら、それは本当に素晴らしいのであと一歩です。
あとは現場を参考にして作った具体例を出すので、使ってみてくださいね。

※このオタクさんはウチでは既にこの子のオタクさんで、他店では〇〇ちゃん推しをしています

キャスト「B店の〇〇ちゃんにはめっちゃシャンパンあけてたね!」
↑シャンパンの話題を自分から出したらそこから戦い?が始まってます。ここからは気を抜かずにお客様の反応を正確に捉えて丁寧に会話していきます。

お客様「あーB店なら8000円だからだしやすいんよなー、ここ13200円やんか〜だからな〜」
↑値段を言い訳にするのは、心苦しいですがあなたはその他店のキャストちゃんに魅力や接客スキルで負けてるということです。値段を考慮したとしても、少なくとも勝ってはないです。苦しいですがそこは認めていきます。

キャスト「システムも違うし家賃とか、そもそもお店も違うから値段だけで比べられないけど、つまりまぁ私にその価値を見出せてないってことやんな、悲しいな」
↑他の要素もあり値段だけでは比べられないと伝えることで、お客様が、「ここでは値段が高いから下ろせない」と言う理論を使うことを封じます(そもそも他のキャストさんとも比べられませんが…)
↑値段=キャストの価値という計算式に置き換えていきます。そうすると値段が高い=キャストへの愛
になるので、なんと急にここで、値段が高い方がいいってことになっていきます。
ここからは
「ごめんな、全力で感謝を伝えてるつもりだったんやけど足りなかったかな、もっとたくさん笑ってもらえるように頑張るね、本当感謝してるの、いつもすごい助けられてるから、ありがとね、ほんとに」
と、反省とこれからはもっと楽しんでもらえるように頑張ることを伝えたり…ここで大事なのはネガティブな感じにはしないことです。
感謝と前向きな感じの会話ですすめていきます。

こうして、「値段が高い議論」からはおりていきます。またこの議論が出てきても、決して同じ土俵にのってはいけません。
これが値段の話には付き合わない、ということです。
値段の議論から抜け出したら、ここからはまたいつものように基本に戻って丁寧な接客をしていってください(丁寧な接客は別資料参照)。楽しんでいただければまたチャンスがきます。楽しんでいただくことが何より最優先です。
※あくまで一例です。会話のバリエーションは無限にあります。

ここまで言って本当になんなのですが、正直コンカフェでここまでやる必要もないんじゃないかと思ってます。

「ほかより高いなーもっと安かったら下ろすのに」
「まぁ土地代とか家賃も違うしそもそもシステムも全然違うから単純に比べられないまであるけど、でもまぁそんな差額もきにならんくらいに楽しんでもらえるように君に感謝を伝えたいからもっともっと頑張るね☺️」

くらいで全然大丈夫です。てかこれ言えたら凄いまであります。
ひとまずこの会話の背後にはこれだけの理由があるってことを知っておくだけでも接客スキルがぐんと上がります。
自分のスキルをアップしていくゲームだと思って楽しんでやってみると、お給料も増えるしオタクさんも増えるのでいいことしかないです!
気が向いたらやってみてください✨

最後に
本当に本当に絶対誤解してほしくないですが、あなたの価値と接客スキルの価値はまったくの別物なので、できなくても落ち込まないでください。
英語が読めるか読めないか、とか、車の免許を持ってるかどうか、とかの本当に技術的な違いってだけです。免許があるほうが給料高い仕事ってありますよね。でも免許もってないから私は生きてる価値ない!ってならないですよね。そういった種類の価値です。(接客スキルは技術力なので磨いていけば伸びるものなので、興味があればさらにお勉強してみてください。)

あなたはたとえ今日仕事がうまくできなくても、ミスばっかしちゃってても生きてるだけで価値があります。キラキラ光りを放つ宝物です。産まれてきてくれただけで、ここにいるだけで輝いているし無限の価値があります。尊すぎる存在です。あなたの価値をだれも減らすことはできません。上で書いたことは忘れても、これだけは絶対に忘れないでくださいね。

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