![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/94965750/rectangle_large_type_2_0dedf842bdf03b1faa3593de77c08081.png?width=1200)
Photo by
takasaba
居酒屋繁盛異聞 旅が好き〜列車居酒屋〜 P63
5.ロベルト・シュンク ヤーパン紀行④
これまた薄暗い廊下を歩いて行くと駅の改札口としか思えない場所にたどり着く。
祭囃子に混じって何やら別の音楽が流れていた。
「○✕※△音頭? う〜ん…違ったか?」
野崎課長がつぶやいたがよく聞き取れない。
「ナンデスカ?」
質問がカタコト調なのは気にしないでもらいたい。
何だかよくわからない場所に来てしまった感が強くて混乱しているのだ。
「あぁ…今流れている音楽だよ。知ってる曲かなって思ったから…」
???……
日本のポピュラーな曲なのか?
「盆踊りで流れる定番みたいな音頭ですからね。私も良くは知りませんが…」
黒田さんはそう言いながら改札機(としか言いようがない)の液晶部分に乗車券をかざした。
もちろん我々も後に続く。
そして改めて店内の様子を目の辺りにしてかなり驚いた。
どう見ても何処かの駅にしか見えないプラットフォームの中央で大きな太鼓を叩いている人を囲んでいろんな人が踊っている???
その上、特急列車がそのプラットホームを挟んで止まっている情景に私は驚きの余り動けなかった。
「『列車居酒屋ー旅が好きー』へようこそ! 野崎課長! ロベルトそしてジャン!」
居酒屋繁盛異聞 旅が好き〜列車居酒屋〜
5.ロベルト・シュンク ヤーパン紀行⑤ へ続く
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?