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心理学 スリーパー効果

こんにちはこんばんは yumenohi です。

スリーパー効果とはどのような効果でしょうか、
はじめて聞く名前、またまた学んでみます。

映像や文章の中にある
信ぴょう性のない話、
「○○するだけで効果がある」や
根拠のない都市伝説などなどの話を聞いて、
あと後になって気になって、
もしかしたら本当なのではと、、、。
スリーパー効果発動!

だんだん自分で調べはじめ
やはりそうかもしれない。
いや、そうだったんだ!
なんて、
実はよくわからないうわさ話が真実の話だと
すり替わってしまう。
まあ本当だったりすることもありますから
ますますなんでも疑い始めてしまいます。

情報の信憑性を見極める力や批判的思考を養うことが重要。
という話です。

私も、「そんな話聞いた事がある」
なるほど、やはりそうか、とすぐ信じ込む。
その聞いたことのある話の情報元や、誰から聞いたか?
な~ンてことはすっかり忘れておりました。

「誤解や不正確な話に気を付けましょう。」

興味がありましたら、読んでみてください。

スリーパー効果(Sleeper effect)

は、メッセージや情報の影響が時間の経過とともに強まる現象です。
具体的には、初めは信憑性の低い情報や広告などが、しばらく経った後には人々の態度や行動に影響を与えることがあります。
わかりやすい例を挙げると、
例えば、テレビでお菓子の広告を見た子供が、最初はその広告に対してあまり関心を持たなかったとします。しかし、数日後に同じお菓子を見かけると、広告の内容やメッセージが少しずつ記憶から戻り、そのお菓子に対する興味や欲求が強まってくることがあります。

また、ある社会問題についてのニュースを見た人が、初めはその問題について特に関心を持たなかったとします。しかし、しばらくして友達や家族とその問題について話し合う機会があったり、関連する情報を学んだりすると、初めは信じられなかった情報や意見が徐々に頭に残り、考え方や態度に影響を与えることがあります。

スリーパー効果は、最初に情報を受けた時点ではその影響が薄いように感じられるため、「スリーパー(眠りの人)」という名前がつけられています。ただし、この効果はすべての人に必ず起こるわけではなく、個人差もあります。

このように、スリーパー効果は時間の経過とともに情報の影響が増大する現象です。広告やメディアの情報を受ける際には、情報の信憑性を見極める力や批判的思考を養うことが重要です。
重要なのは、情報の信憑性や影響力は時間の経過とともに変化する可能性があるということです。したがって、情報を評価する際には、時間経過によるスリーパー効果に注意を払う必要があります。
客観的な判断を行うことが重要です。また、情報を評価する際には、追加の情報や状況を考慮することも重要です。
一概にすべての情報に起こるわけではありません。情報の評価や影響を適切に行うためには、情報の信憑性を見極める力や批判的思考が重要です。

なぜスリーパー効果が起こるのか



スリーパー効果が起こる理由については、いくつかあります。

忘却効果(forgetting effect):時間が経つと、私たちは情報の詳細やその情報がどこから来たかといった細かな情報を忘れる傾向があります。最初は情報の発信元やその内容に疑いを持っていたかもしれませんが、時間が経つとそれらの詳細が薄れ、情報そのものが目立つようになります。このようにして、情報の信頼性を判断する際に忘却効果が働き、情報自体が信じられるようになることがあります。

情報の反対の影響(opposite effect of the message): 時間が経つにつれて、人々は情報に対する初期の反応や感情的な反応を忘れることがあります。このため、情報の内容自体に関係なく、時間が経つことで情報がより信頼性のあるものとして受け入れられる場合があります。

第三者の評価(third-person effect):時間の経過によって、他の人々も同じ情報を受け取る可能性があります。他の人々は、最初は情報を疑っていたかもしれませんが、時間が経つことで情報の信憑性を再評価し、信じるようになることがあります。このような社会的な影響が、時間の経過によって情報の信じられる度合いを高める要因となる場合があります。

コンファブレーション(confabulation): 時間が経つと、私たちは新しい情報や経験に基づいて既存の情報を補完し、認識や判断を行います。このプロセスはコンファブレーションと呼ばれ、私たちの記憶や認識の一部を形成します。時間が経つことで、新たな情報や経験が蓄積され、それに基づいて情報の評価が変化することがあります。したがって、時間の経過によって情報が信じられるようになるのは、私たちが情報を補完するための認知的プロセスが関与しているためです。

これらの要因により、スリーパー効果が生じることがあります。


スリーパー効果は、マーケティングにおいて効果的な手法として利用されることがあります。以下に、スリーパー効果を活用したマーケティングの例をいくつか紹介します。

  1. 長期的な広告キャンペーン: スリーパー効果は、情報の影響が時間の経過とともに強まる性質を持っています。したがって、企業は長期的な広告キャンペーンを通じて、継続的にブランドや製品のメッセージを消費者に伝えることができます。初めはあまり注目されなかった広告も、時間と共にそのメッセージが浸透し、消費者の態度や購買意欲に影響を与える可能性があります。

  2. インフルエンサーマーケティング: インフルエンサーマーケティングでは、影響力のある個人やコンテンツクリエーターを通じて製品やサービスを宣伝します。初めはインフルエンサーの発信する情報に対して消費者が警戒心を持つこともありますが、時間の経過とともに情報の信憑性や魅力が再評価されることがあります。そのため、インフルエンサーマーケティングを通じてスリーパー効果が生まれ、消費者の購買意欲が高まることがあります。

  3. レビューや口コミの活用: スリーパー効果は、初めは信憑性の低い情報が後から影響を与えるという特性を持っています。この点を活用して、企業は製品やサービスの良い口コミやレビューを積極的に収集し、後からそれらの情報が消費者の意思決定に影響を与えるようにします。初めは無名の製品でも、口コミやレビューを通じてスリーパー効果が発生し、需要や評判を向上させることができます。

ただし、マーケティングにおいては消費者の信頼や関心を維持するために、情報の正確性や誠実さを重視することが重要です。スリーパー効果を利用する際には、情報の信憑性を確保し、消費者の利益や期待に沿った提供を行うことが求められます。


スリーパー効果のデメリット


  1. 間違った情報の広まり: スリーパー効果では、時間が経つことで最初に受けた情報の影響が強まります。しかし、最初に受けた情報が誤っていた場合、後からその誤った情報が広まってしまうことがあります。例えば、友達から聞いた間違った情報を信じてしまい、それを他の友達にも伝えてしまうことがあります。

  2. 信じられない情報の影響: スリーパー効果では、最初はあまり信じられない情報でも時間が経つと影響が強くなることがあります。このため、初めは信じられなかった情報でも、後からその情報が頭に残り、意識や行動に影響を与えることがあります。間違った情報や迷惑な広告に惑わされてしまうこともあるかもしれません。

  3. 人それぞれの反応の違い: スリーパー効果は、人によって影響の強さや反応が異なることもあります。同じ情報でも、個人の考え方や経験によって影響が変わるんです。だから、大勢の人に同じような影響を与えることは難しいのです。

商品や広告などのスリーパー効果


映画やメディアの中に配置される商品や広告においても、スリーパー効果は利用されることがあります。以下にその具体例をいくつか挙げます。

  1. プロダクトプレイスメント(商品配置): 映画やテレビ番組の中で、特定の商品が自然な形で登場することがあります。これはプロダクトプレイスメントと呼ばれ、商品のブランド認知や消費者の関心を引くための戦略です。初めは単なる映画の一部として見られる商品でも、後からその商品に対する興味や欲求が強まることがあります。

  2. 広告の挿入: 映画やメディアの中で広告が挿入されることがあります。これは、商品やサービスの宣伝を目的としています。初めはただの広告として見られるかもしれませんが、後からその広告の内容やメッセージが頭に残り、購買意欲が高まることがあります。

  3. ソーシャルメディアのインフルエンサー: 映画やメディアの中には、ソーシャルメディア上で活躍するインフルエンサーが登場することもあります。映画の中でそのインフルエンサーが特定の商品やブランドを紹介する場合、後からその情報や商品に対する興味や関心が高まることがあります。スリーパー効果によって、インフルエンサーの発信する情報が再評価されるのです。

これらの例から分かるように、映画やメディアの中に配置される商品や広告は、スリーパー効果を活用して消費者の関心や購買意欲を高めることがあります。初めはただの映画や番組として見られるものでも、後からその中に配置された商品や広告の影響が現れることがあります。ただし、消費者は情報を適切に評価し、自身の意志で判断することが重要です。

スリーパー効果を有効に使う販売戦略


スリーパー効果を有効に活用する販売戦略の具体例をいくつか紹介します。

  1. リマインダーコミュニケーション: 購買意欲を後押しするために、顧客に定期的にリマインダーコミュニケーションを送ることがあります。初めは興味を持たなかった顧客でも、時間が経過することでその商品やサービスに対する関心が高まることがあります。定期的なニュースレターやプロモーション情報の提供を通じて、スリーパー効果を活用し顧客の再評価や購買意欲の喚起を図ります。

  2. サンプルやトライアルの提供: 商品やサービスのサンプルやトライアルを提供することで、顧客の興味や欲求を喚起します。初めは商品に対して無関心であった顧客でも、実際に使用してみることでその価値を再評価し、スリーパー効果が生じることがあります。顧客が実際に体験することで、商品やサービスの魅力がより明確になります。

  3. 口コミやレビューの活用: 顧客の口コミやレビューは、スリーパー効果を活用するのに有効なツールです。顧客の満足度やポジティブな評価を後から共有することで、他の顧客に対する影響力を高めます。初めは無名の商品でも、良い評判や口コミがスリーパー効果を生じ、関心や購買意欲を高めることがあります。

  4. リピート購買の促進: 顧客が一度購入した商品やサービスに対して、リピート購買の促進を行います。初めは単なる一度きりの購入として見られていた商品でも、時間の経過とともにその品質や価値が再評価され、顧客の再購買意欲が高まることがあります。リピート購買プログラムや特典の提供などを通じて、スリーパー効果を活用し顧客の忠誠度を高めることができます。

これらの販売戦略は、顧客の関心や購買意欲を時間とともに喚起するためにスリーパー効果を活用しています。ただし、顧客の利益や信頼を損なうような操作や虚偽の情報は避けるべきです。倫理的な観点から行動し、顧客との信頼関係を築くことが重要です。

  1. 強固な印象づけ: 初めに情報を効果的に印象づけることが重要です。情報を明確に伝え、視覚的な要素や感情的な引きを活用することで、初めの印象を強化することができます。情報を記憶に留めさせるために、鮮明なコミュニケーションや短期的なリマインダーを活用することも有効です。

  2. 情報の信憑性と信頼性: スリーパー効果は、情報の信憑性や発信源への注意が低下することで発生します。情報を提供する際には、信頼性の高い情報源や確かなデータを活用し、情報の正確性と信頼性を確保することが重要です。また、信頼性のある情報を繰り返し強調することで、情報の信憑性を定着させることも有効です。

  3. 情報の反復と再確認: スリーパー効果は、情報の時間経過による忘却に関連しています。情報を定着させるためには、反復や再確認が重要です。情報を繰り返し提示することや、視覚的なリマインダーを活用することで、記憶の定着を促すことができます。

  4. 個人的な関与と参加: 受け手が情報に積極的に関与し、参加することでスリーパー効果を軽減することができます。対話型のコミュニケーションや体験的な要素を組み込むことで、情報の受け手が情報に関心を持ち、積極的に記憶を形成することができます。

情報の誤解や不正確な伝達を防ぐために、情報の正確性と倫理性を重視することも重要です。

今日も一日、おきをつけて~。

今日も一日、本当にお疲れさまでした。

日本は平和になります。

ように。


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