一人暮らしを決めてからの最初の一歩

一人暮らしを決めた。
勿論決めても私一人じゃ何も動けなかったし、動いてみてもすぐ諦めただろう。
お仕事場の相談にいつものってくれる職員さんの他に、ネットで仲良くしてくれている人で「自分の幸せを考えたっていいんだよ」って言ってくれる人もいました。
「幸せになって欲しいんだよ」って言ってくれる人も何人かいました。
自分の為だと思うとおこがましく感じちゃうけど(その人達の為に少しでも幸せになれたら安心させてあげられる)と考えると行動する一歩が出来る気がしました。


お仕事場の人に「一人暮らししたいと思います」と弱気ながらもはっきりと言うと、だったら相談室の力も借りましょうということになった。
相談室とは障害者が無料で色んなことを相談して一緒に考えたり手続きを手伝ってくれるところです。

とりあえずお仕事場の人に相談室を紹介してもらい、そこが合わなかったらまた違うところ探せばいいからということで電話をすることになりました。
知らない人との電話はやはりまだ苦手なのでお仕事場の人に電話してもらいました。
目の前で色々電話で話してて(ありがたいなぁ)と思っていると「本人と話したいみたいだから」と電話を渡されました。
上手く話せるか不安になりながらも(早く出なきゃ)(ちゃんと話さなきゃ)(何を聞かれるんだろう)と、自分の携帯電話も上手く使えないので他人の携帯電話に顔を近づけるのが汚してしまいそうで申し訳なく…でもなんとか「もしもし」と出ました。

相手の声は男性で声が怖く感じて話していて汗が止まらなくなってきました。
もともと電話の声が聞こえにくい体質なのか今回もよく聞いていないと言葉が聞き取れなくて余計緊張して不安がどんどん大きくなっていき、長く話していると呼吸困難になりそうになりました。

その前になんとか電話がすみ、お仕事場の人に変わりました。
聞いてなかった私も良くなかったですが、今回の件で男性に苦手意識もあるし、てっきり紹介してくれるなら女性の方だと思っていて本当に大丈夫なのだろうかとすごく不安になってきました。

その相談室の人とお仕事場に来てもらって話すことになったのですが、怖くなって「男の人と思ってなくて、電話の声怖かったです」と失礼とは思ってはいたけどはっきりと教えました。
だったら来てもらって話す時に、担当の職員さん(いつも相談にのってくれる職員さん)も隣に座って一緒に話を聞きますよって言ってもらいました。

それなら大丈夫かなと思ったけど、自分が怖がって相手を困らせないかとかやはり不安でした。


家族には一人暮らしのことは言えなかったので相談しないで話をすすめていました。


お仕事場ではじめて会う日、すごく怖くて休みたい気持ちになったけど、家にいても父がいるし頑張って行きました。

時間までお仕事をして、来た時にこっそり教えてもらって個室に担当の職員さんと入りました。
そこにいた相談室の人はニコニコした丸っぽい感じの優しそうなおじさん(私と同じくらいか少し上くらい)でした。

「どーもどーも!」

と明るく挨拶してくれました。
声の雰囲気で、もっと厳しくて父みたいに陰湿な男の人をイメージしてたので嘘みたいに一瞬で緊張と恐怖が無くなりました。


母方のいとこの姉弟さんで優しくて気遣い屋さんな人達がいて、母方の兄弟とそのいとこ同士で集まった時に私が孤立しても話しかけてくれたりしたこともあり、その二人がおすもうさんみたいに丸々して太った子達だったので太ってる人は優しい人、安心する人というイメージがあったのもあります。


すっかり怖さがなくなったので普通に、むしろ楽しく話せました。
話すのが上手ではないので時々隣にいてくれた職員さんもフォローしてくれました。

とりあえずどんな部屋がいいかはじめてなら思い浮かべるのも難しいと思うので、色んなタイプを一緒に色々見て行きましょうということになりました。

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