年末です。本を整理します。【日常の記録】
常に思うことだが、本当に1年があっという間である。
今年1年はどう過ごせただろうかと、自分に問いながら、とりあえず大掃除をはじめる。
我が家は夫が片付けが大の苦手である。
本人は全く自覚がないようだが、収納を買えばなんとかなると思っているタチで、本を大量に買い貯めては収納用に箱や本棚も買い、片付けた気になっているが、全くそんな事はない。本棚を買ったところであっという間に収納に入らないくらい本が溢れて汚くなる。奥に詰められた本は埃が被り、力任せにぎゅうぎゅうに詰められた本の数々…。これでは本棚を眺めていても、本自体も可哀想なくらいだ。
本が好きなのは私も一緒だが、流石にこんなには溜めない。
私自身、結婚するとき、本の手放し方にはかなり悩んだ。「ものすごくいい本だったなぁ」とか「また読みたくなるかなぁ」とか「これは買ってから途中で読むのをやめてしまったなぁ…」とか色々考えて手放すのを躊躇ってしまう。
そんな時、私に本を手放す基準が出来たのがメンタリストDaiGoさんの「片付けの心理法則」という本だ。
本屋さんで軽く立ち読みし、論理的に片付けについて書かれていた為、納得して片付けができそうだ!と思い、購入した。
私が本を手放す基準としたのは…
「一度手放して、またそれを買い直したいと思うか。」
である。
私自身はこう問われるとかなりの本が手放せた。一度読んで満足した本、読みきれずに途中で栞を挟んだまま何年も眠っている本。これらは全て「また買いたいか?」と問われると答えはNOだった。
私は以前、誰かから「物を手放すのは訓練である」と言われたことがある。手放したり、捨てたりする事に勇気がいるがちょっとずつでもやってみないとどんどん片付けが出来なくなる、という意味らしい。
まさしく私はその通りだった。
初めはちょっとしか手放せなかった物も、整理整頓を繰り返す度に自分なりの基準を見つけるとどんどん片付けが楽になった。前は「保留!」と思って手放せなかった物も、次の整理整頓のタイミングでは「前回迷ったけど、やっぱいらなかったな!」と割りきてたりする事も多かった。
本棚を眺めて「どれも手放し難いなぁ〜でもそろそろ限界だから片付けないとなぁ〜」と眺めるたびに憂鬱なネガティブな要素になっていた本棚が、今では「私の本棚は一軍ばっかりだ!!(しかも見やすい)」と思えるポジティブな本棚に変わった。
一軍しかいない本棚なので、手放したい本が出てくると一目瞭然である。かつては一軍だった本も、私が歳を重ね、考え方が変わってくると手放す時が来たりする。
「この本はとても良かったけど、これからの私にはもう必要ないな、ありがとう」と思う時がくるのだ。自分が変わったことをポジティブに捉える事ができるのも嬉しい変化だ。
現に大学生の頃に私が好きで読んでいた本と今の私が読む本は全然違う。もちろんずっと一軍の本もいる。そういう本は不思議とずっと持っていても定期的に手に取って開くのだという事にも気がついた。逆に手に取らなくなってくるとお別れが近い。
「また読みたくなったら…」を懸念していたが、今のところ手放した本で「あれまた読みたい!!」と思った本はゼロである。過去に読んで心に残った本、挫折して読みきれなかった本よりも新たに読みたいと思える本の方が断然多いのだ。
一軍ばかりになった私の本棚を見ると、「小説は悲劇が多いなぁ」とか「仕事に関する本は入れ替わりが激しいなぁ」とか自分自身の気づきになる。いつか、noteにお気に入りの本紹介もしてみたい。
夫には私の整理整頓の基準や、やり方を話してみたが、全く聞く耳を持たなかった。価値観は人それぞれだから押し付けるわけにはいかない。
夫の言い分は「本は一度読んだだけでは内容を完全に把握できる物ではない。(だから取っておく)」「本は資産だから、特に僕は必ず初版本を買ってるから、僕が死んだ時にこれらを売ってくれればかなりの価値になるよ。」である。
「本は一度読んだだけでは内容を完全に把握できる物ではない。(だから取っておく)」
→この山積みの本たちを、死ぬまでにあなたはそれぞれ何回読む予定で貯めているのだろうか。すでに一生かけても読みきれないくらい溜まっているのは私が見ても分かる。今後一切本を買い足さないという事はないだろうし…。
「本は資産だから、特に僕は必ず初版本を買ってるから、僕が死んだ時にこれらを売ってくれればかなりの価値になるよ。」
→正直、売りに出すよりも捨てる方が早いレベルの量である。申し訳ないが私は多分、その価値をわからずにあっさり捨ててしまうと思う。お互いいつ死ぬか分からないが、人生100年時代、死んだ後に年老いた私や親戚になぜそんな手間をかけさせようとするのか。
まぁ、こんなことを言い出せば夫婦喧嘩になりかねないので黙っておくが。
所詮お互いの認識なんてそんなものである。
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