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⑮春よ恋ストレート

今回は「春よ恋ストレート」です。春よ恋というネーミングも素敵です。

実は今回は残念なことが起きてしまって、粉袋を落としてしまいました。
全部がこぼれたわけではないので残った粉はサワー種仕込みに、きれいに回収できた部分は手粉行きになりました。

今回のサワー種仕込みは「ゆめちからブレンド」と同時進行しました。同じタイミングのサワー種を使い、水分量も同じです。

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慎重に仕込んだつもりでしたが仕上がりは今ひとつ。これがパン作りの悩ましいところです😂

今回のパンはギリギリのところでクープが開いています。生地が上に伸びようとしたのが分かりますが、それでも非常にあやしいです。

カンパーニュ作りをしていて クープが立たずにのっぺりとした焼き上がりになったことはないでしょうか。ラグビーボールのような瓜(ウリ)のような感じです。
けっこう凹みますよね。

これについては、私もまだ分からない部分があるのですが 生地の綴じが甘いと起こりやすいと感じます。
クープ側ではなく 閉じ目側が裂けてしまうことで気泡の逃げ道が狭くなり、重くなるため焼成時間が伸びてしまって、結果として「中はネチっとしているのにクラストは硬め」ということになってしまいます。

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今回は そこまではいっていません。形こそ いまひとつでしたが伸びようとしたのが伝わってきます。

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同じ工程で作っても雰囲気の違うパンができるのは面白いことです。

粉によって水分量や捏ね具合を加減したり、上手に発酵の見極めができたら きっともっと楽しい世界に足を踏み入れることができるのだと思います。

朝一番に納得のいく良いパンが焼けたときは気持ちも上がり、仕事に向かう途中も鼻歌まじり、さあ今日も頑張ろう!と張り切っている自分に なんて単純なのだろうと思います。

今回のカンパーニュは納得のいくものではなかったものの、しっとりしつつ リベイクしたときには歯切れ良く、味がとても良かったのが嬉しかったです。

いつも安定的でないのがサワー種の魅力だとも感じています。もちろん常に安定的なものが作れたらかっこいい。しかし、家庭で作る少量仕込み・安定しない気温・仕事や子育てに使う時間とのバランス、そんな色々な条件の中で作るパンは 少々 リスキー。 だからこそ面白いのだと感じています。

読んでいただきありがとうございました。



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