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絵の具を散らして遊んでみましょう

抽象画と言うべきか、現代アートなのかよく分かりませんが、難しいことは一切切り捨てて遊んでみるのも悪くはありません。これは汚れたボードの上に、勝手に飛び散った絵の具です。偶然性で遊んでいます。

何か意味ありげな文言をくっ付けてそれなりのポーズを気取ることも可能ですが、私がやっても多分お笑いでしょう。だったら、製作もお笑いでよろしいのです。

こういうものはどんな見方をしても勝手です。ひっくり返しても良いのです。タイトルと言われても困ります。

ずっと昔、名前はもう忘れてしまいましたが、ただカンバスに筆で点をあちこち打っているだけの絵を見ました。あまり派手な色は使わずにアンバー系だったと思います。その点が、あるところでは密になりやや密になり疎になったりしています。カンバスは60号かあるいはもっと大きかったかも知れません。ただ一点、ウインドウから外に向けて展示してありました。それが実に唸らせるものがあったのです。

多分、唸るのは私だけじゃない。他でも魅せられる人が居るから画廊のウインドウに展示してあったのです。多分画廊の所有だったと思います。

何せSFアートを描いていた当時の私はこっち系は全然でした。なので感動はしても情けないことにそれっきりでした。以後同じ作品を見ることはありません。どなたの作品だったかも知れません。抽象現代系に詳しい人ならご存じかも知れませんから、そちら系の展示にでも出かけたら一度訊いてみたいと思っています。

つまり、見る人には一体何が描かれているのかわからない。なのに唸らせるものがある。これはどういうことでしょう。アートは別に分らなくても良い。尤もらしいことが言えなくても良い。そういう問題じゃない。今自分でこんなことを一方でやりつつ、そう思っているのですね。

もっとも、作家さんは意外に饒舌だったかも知れません。しかしそれだって良いのです。自分の世界に思考を広げるのは誰しもです。私がなかなか広がらないだけで…。

多少でも興味が持てたら、残り絵の具なんかをボードや紙に向かってぶっかけてみればどうでしょう。描いているものより面白いものができたりしないとも限りませんよ。

アッハッハでやってみたいところです。良き日を。

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