【夢日記】穿たれた壁の外へ、迷い子たちの箱庭で

画像1 「ねえ、起きて、やっと気がついたのね」がらがらと揺れ動く感覚と共に、目を開けると、ブロンドヘアの少女が目の前に座っていた。その背後には青い空とひたすらに敷き詰められた草原が広がっていた。トラックの荷台に私と少女は載せられ、先の知れない道を進んでいた。私たちはこれからどこへ向かおうとしているのだろうか。彼女も理解できないといった様子で、不安そうに霧がかった道を見渡していた。
画像2 トラックの速度が徐々に落ち、やがて一つの建物が見えてきたところで、車は止まった。私たちはその教会のような建物の前で降ろされ、「中に入りなさい」と修道女の声に押されるように、私たちはその教会へと足を踏み入れた。
画像3 教会の中に入ると、数人の学生らしき者たちと、修道女があたりを歩きながら話していた。私と少女は、入口の長椅子に座り、名前を呼ばれるまで待つことになった。しばらくそうしていると、もう一人の少女が隣の長椅子に腰掛けた。「隣、いいかしら?」声をかけてきたのは、さっきまで私といた少女と瓜二つ、まるで双子のような少女だった。あまり覚えていないが、私たちは時間が来るまでの間、なんてことのない身の上話をしていた気がする。

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