なつのまえに

どきどきしたこと
恋のうたを　ひたすら聴いたのはどうして
お外はなんだかあたたかい天気
ラッキーセブンなお会計にこころ弾む
7が揃ってる　ただそれだけなのに
あこがれの気持ちは　いつしかかわる

日の出と息ぴったりに起きる
きょうもまた　目薬が一発できまらないな
いつもよるのお散歩でおしゃべりするきみと
ギターを弾く約束　帰りは近くのパン屋さんへ
好奇心を頼りに
今しかできないことを
ことばをつむいで　メロディーを考えて
さくらの咲く頃　せつないのか　うれしいのか
いまはまだわからない

信号を待っている間
湯船に浸かっている間
思い浮かべるのはなんだろな
電車の窓越しに
目に映る景色が　絵画のように見えた
わたしにも描けるかな
なんだか最近はつよくなれた気がする

雨の日が続く
お気に入りの傘があるからなんとかなる
雨音のやさしさに耳をすませて
その音に甘えて　あの歌を口ずさむ
雨に濡れて歩いた日を思い出す
ワイルドに
ジャケットで　頭の上に屋根をつくりながら

身のまわりのテンポが速くなって
だんだん遅くなってくることを恐れる
ゆっくり進んでいこうよ　と言いきかす
春はもうすぐ　待ってても　待ってなくとも
春は過ぎていく