【推し and the City】“モテる男”についての考察
この後いろいろなことを言うだろうから、先んじて、読者の方を混乱させてしまわないように弁明しておく。
どうやら私はB専である。
もちろん自分ではB専などとは毛頭思っていない。
私の好きな人はいつだって最高にかっこいい。
ただ確かに、以前流行っていた「#推しを9人晒すと好みがわかる」のハッシュタグに合わせて私の推しを9人並べてみても吉沢亮や目黒蓮のようないわゆる顔面国宝級はいないし、さらに良し悪しは置いておいたとしても見た目について共通する要素が一切ない。
顔面30〜70点の男
遡ると、幼い頃の私のタイプは父親であった。
父親の顔面レベルはおそらく30点くらいにしか満たないものの、とにかく優しくて、いつまでも子供の遊びに付き合ってくれた。
小中高を女子校で過ごした私にとって、12年間もの間父親は現実世界における唯一の男性であったし、私はすっかり30点を「イケメン」であると捉えるようになってしまった。
その後の人生のあれこれを経て、私の顔面ストライクゾーンは30〜70点くらいへと確立されていく。
今思えば、学生の頃は比較的選びたい放題であった。
まだ何やかんやで、周囲の女子は「顔が好き」から恋愛をしているからである。
だが社会人になると急に競争率が上がってくる。
顔面30〜70点の男は浮気の機会(危険性)が相対的に少なさそうに思えるし、結婚相手としては最適だ。
学生の頃に私の相手をしてくれていた冴えない男たちは、続々と可愛い女の子と結婚していった。
「星野源でいいや」
もし全国の30代女性に「星野源か横浜流星と結婚するならどっち?」とアンケートを取ったら、おそらく8割方が「私は星野源でいいや」などという消極的かつ失礼な言い回しで星野源を選ぶのではないだろうか。
だがこれこそが真理である。
顔面120点満点の横浜流星より、自分が隣にいても差し支えないくらいの見た目をした星野源の方が日常的にホッとできるし、よく考えたら音楽も作れて、文章も書けて、トークも面白いときている。
結局、特に結婚においてはこういう男が一番モテる。
そして実際に、そんな星野源の隣には新垣結衣がいるわけである。
“モテる男”の共通項
先ほどの「#推しを9人晒すと好みがわかる」で並べた私の推したちを再び眺めているうちに、私はあることに気づく。
結婚率が異様に高い。
しかも結婚していない人に関しても、「あいつはモテる」と周囲から評判だったりする。
全員“モテる男”なのである。
さらに考察を進めよう。
“モテる男”の共通項とは何か。
一言でいうと、人との距離を詰めるのがうまい。
特に顕著になのが、初対面の人との会話をタメ語へ切り替える絶妙なタイミングである。
番組などで初めての共演者とトークをする際も、相手を苛つかせることなく、さり気なくタメ語に切り替わっている。
また女性を引かせることなく爽やかな下ネタを言えるのも、人との距離を詰めるのがうまいなと思うポイントである。
器用で嘘つきな男
一方で、顔面30~70点でもモテない男もいる。
私が最近応援しているヤーレンズというお笑いコンビは、二人とも絵に描いたような顔面70点コンビである。
本当にちょうどいい。
だがご本人たちのラジオ曰く、ツッコミの出井さんはめちゃくちゃモテて、ボケの楢原さんはまったくモテないのだという。
どちらの理由も頗る分かる。
出井さんの下ネタは爽やかで、楢原さんの下ネタはえげつない。
だがもちろん、楢原さんが性格の悪い男だと否定しているわけではない。
単に不器用で素直な男なだけである。
……ん?
つまり「不器用で素直な男」はモテないのか?
となると、モテる男は「器用で嘘つきな男」なのだろうか?
おそらくこれも真理だろう。
だって彼女の作ったくそまずい料理に対して「美味しいよ」と瞬時に嘘をつけるような器用な男なんて、いかにもモテそうではないか。
まとめ:“モテる男”とは
さて、ここまで“モテる男”についていろいろと語ってきたが、まとめると以下のとおりである。
顔面が30〜70点
人との距離を詰めるのがうまい
器用で嘘つき
推しについては一方的な自由恋愛を楽しんでも構わないだろう。
だが、現実世界で婚活中の30代女性は「星野源でいいや」トラップに全力で気をつけなくてはいけない。
奴らはモテなさそうな顔をして、結局一番モテるのだ。
ちなみに。
特に社会人になってからは散々「星野源でいいや」トラップに引っ掛かって失敗ばかりしてきた私だが、最近は人生で初めて顔面が120点満点の男に恋をしている。
実は逆に穴場かもしれない、横浜流星タイプとの恋愛である。
こちらの一部始終については、またいつかのnoteにて。
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