【ツイステ考察】「魂」と「肉体」は別々に存在する ~命を失うこと以上に最悪なのは「魂の死」?~
※第4章まで読んだ考察と妄想です。プロローグの内容を中心にネタバレを含みますので、お読みいただく際にはご注意ください。
前回の考察記事「七つの寮と『七つの社会的罪』」から少し時間が経ってしまったが、今日は久々にツイステのメインストーリーについて語っていきたい。
というのも、ツイステをプロローグから読み返していたら、引っかかる言い回しを見つけたからだ。
「あなたの『魂』を呼び寄せてしまったことは」
ツイステのプロローグは、主人公、つまり後の監督生がツイステッドワンダーランド(歪んだ世界)に迷い込むシーンから始まる。
能力がないにもかかわらず、この世界に呼び寄せられてしまったという前代未聞の珍事件。
そんな主人公に対して、クロウリー先生がさらっと「(監督生の)魂を呼び寄せてしまったこと」という言い回しをするシーンがある。
ん?「魂」?
「監督生を呼び寄せてしまったこと」ではなく?
どうやらこのツイステッドワンダーランドに招かれているのは、肉体ではなく魂だけのようなのだ。
そして「魂」と「肉体」は別個のものとして描かれているようなのだ。
ツイステの登場人物は全員死んでいるのか?
ツイステ考察班の間で根強く支持されている一説に、「ツイステの登場人物は全員死んでいる」説がある。
迎えの黒い馬車が棺を乗せた霊柩馬車のような見た目をしていること、また入学式で死化粧を連想させる化粧をしていることなどからだ。
とはいえ「全員死んでいる」説は、第4章の配信後に一旦は下火になった。
ツイステの登場人物たちがホリデー中に帰省をするからである。もしも死んでいるのであれば、帰省する場所などないはずだ。
だがもし「魂」と「肉体」が別々に存在するのであれば、あながち間違えではないのかもしれない。
例えば、「ツイステッドワンダーランドには魂のみが訪れていて、故郷に仮死状態の肉体がある」というような妄想が可能になってくる。
ホリデー中には、魂が仮死状態の肉体の元へと帰っていくのだ。
オーバーブロットした際の「さらに最悪」なこととは「ヴィランズの魂の死」?
「魂」と「肉体」を別々のものと捉えると、第1章のクロウリー先生の「命を失うことも最悪ですが、さらに最悪なのは……」という発言についても有力な候補が出てくる。
「命を失う(肉体の死)」ことよりも最悪なのは「魂の死」、殊に「ヴィランズの魂の死」なのではないだろうか。
なおオーバーブロットした後の各人を観察すると、何やかんやで薔薇を赤く塗ったり、卑怯な手を使い続けそうだったり、ポイントカードを作ったりなどと、結局大きく考え方は変わっていないご様子。
少なくとも第4章までの4人については、無事にオーバーブロット後もヴィランズの魂は死ななかったことが伺える。
一方で、オーバーブロット後に落ちた黒い魔法石(魂の欠片?)を食べ続けているグリム。
しばしば考察されている通り、チュートリアルで現れた黒い獣になる説が濃厚だろう。
魂が死ぬとどうなるのか?
それでは、魂が死ぬとどうなるのか?
鍵となってくる存在はプロローグで登場する顔のない怪物だと思う。
荒れ果てたドワーフ鉱山に住む顔のない怪物は、その服装や帽子の色から白雪姫の7人の小人のおこりんぼがモチーフだと推測されている。
だがいくら「おこりんぼ」とはいえ、7人の小人は女王から逃げてきた白雪姫を助けてくれる存在であり、元はヴィランズですらない。
確実に、オーバーブロット以上の何かが起こっている。
おそらくこれが、魂が死んでしまった姿である。
今やおこりんぼの魂は、お姫様を守る存在でもなく、かといってヴィランズの魂を持っている訳でもなければ、ゴーストでもない、ただの怪物。
つまり魂が死んでしまうと、何の信念ももたない怪物へとなりさがってしまうのだ。
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なお前回の考察記事でグリムの元ネタがチャーチ・グリムではないかという説を語ったが、もしその説が正しければ、墓地の番犬であるはずのグリムが主人公の棺の扉を炎で燃やしてしまったことは重要なメタファーである。
主人公の魂がツイステッドワンダーランドに迷い込んでしまったのは、グリムが主人公の魂を解き放ってしまったことが一因なのだ。
だがそれを踏まえたうえでも、現世での主人公の肉体の状態は判断が難しい。
もし肉体が死んでいるのであればゴーストになるはずだし、もし肉体が仮死状態なのであれば生徒の一員になれるはず(少なくとも帰省できる故郷があるはず)だ。
もしかしたら現世では生き埋めにされているのかもしれない……などとも妄想しているが、ちょっと背筋が寒くなってきたのでこの辺で終わりにしよう。
↓前回の考察記事
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