0.1秒単位でゆるふわしてるバンド、STEPHENSMITH

※2019年3月18日のブログ記事より。

そうだ。
春になったから、STEPHENSMITHを聴こう。
ステファンスミスじゃないよ。
スティーブンスミス。

耳が早い人はもう知っている。
福岡出身の3人組バンド。
ゆるふわ系。
でも脱力系のゆるふわじゃない。
全身全霊で、緻密に、0.1秒単位でゆるふわしている。
そんなバンド。

ゆっくりと、ゆっくりと。
曲中の70%くらいがゴーストノート。
……っていうのは、さすがに盛りすぎだけど笑。
数日前にできたばかりの曲でも、熟年バンドのような完成度で演奏してしまう。
マイペースな3人の歩調が、息ぴったりと合っているところが愛しい。

1番好きな曲は、『デコルテ』。
「間違ったふりして露わにしたい」なんて表現で、4分間に渡ってただデコルテを見せてって言っている曲。

『手放せ』も素敵。
メロ冒頭の裏声から悩殺されてしまう。
全体的に結構歌詞は暗いんだけれど、後半に出てくる「We Need Slow Down」っていう歌詞表現がSTEPHENSMITHの音楽性に繋がって、あまり息苦しくなりすぎない。

アップテンポな曲も悪くない。
『欲しがり』は、Spotifyでも再生数の多い曲。
サビは半音階で下がってくるメロディーで、どちらかというとピアノ経験者が考え付きそうな、バンドでは珍しいコード進行。

あーぁ。
「春になったから」なんて苦しい言い訳で今日もSTEPHENSMITHを聴いているけれど、夏になっても、秋になっても、冬になっても、ずっと聴き続けているんだろうな。

もし聴いたことがないなら、是非1回でいいから聴いてほしい。
そして彼らの世界にのめり込もう。


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