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2023 旅日記 北海道編 6

今日も涼しい道東地域のとある町。
雨が軽くふって、いつもよりさらに涼しい。
私がベトナムとカンボジアへ出発する日も近づいてきた。
そろそろ、現地で使うWiFi申し込まないと。
すっかり忘れていた。

先輩から出された課題といい、海外プロジェクトの準備といい、いよいよ読書する時間が無くなってきた。
お勉強用の厚めの本と、投げやりな気持ちになった時のための小説が、出番もなく机の上でひっそりとしている。

まずは初めの課題に取り組む。
最初のステップは、先輩が作ったリストの項目を、優先順位で並べてダブりを消すこと。
先輩に何時までやるかを伝える。
要領が良くないので、期限は少し余裕を持って明日まで。

すぐ終わると思っていたけれど、考えすぎる性格のせいですぐにつまずいた。
次々と頭に浮かぶ疑問のせいで混乱する。
1回落ち着こうと、積まれた本を手に取った。
みすゞの清らかな詩が全然頭に入ってこない。

最終手段、ふて寝。
子供な私は不貞腐れてソファに横になり目を瞑った。
少しだけ寝たら、気持ちも切り替えられるだろう。学生だからできることだ。

足元に、愛犬が丸まっている。温かい。
軽く眠ってスッキリした私は、不貞腐れていても仕方ないと続きを取り組み始めた。
なんとか形にして、提出する。
OKをもらうことが出来た。

とりあえずひと段落ついた私は、好きなことをやる時間をとることにした。

お父さんのクロゼットにはギターが入ってる。
お父さんのギターは左きき用だから、一緒に入れてあるお母さんのギターを取り出した。
楽譜とピックもここにおいてある。
帰省する度に、下手くそながらもギターを弾いて好きな曲を口ずさむのが楽しみだった。

初めて練習したのは「ルージュの伝言」だった。
コードは4種類だけで、弾きやすい。
好きな曲だから、ずっと練習を続けられる。
そして意外と簡単なのがスピッツの曲。
簡単なコードが多くて弾きやすかった。

今日は何を弾こうかな、と思いながらギターをチューニングする。
失敗して、音程がめちゃめちゃになった。
ギター弾くのを諦める。

次はピアノの前に座った。
部屋に馴染む、茶色のライトピアノ。
改めて思うけど、部屋に楽器があるってすごく素敵だ。
鍵盤を開き、自分が弾ける曲を数曲弾いた。

まず、中学の卒業式に弾いた「旅立ちの日に」
恥ずかしいけど、これが一番間違えずに弾ける。
この場には私しか、歌う人はいないけれど。
今思えば、全校生徒が歌う曲の伴奏をやるなんて、随分度胸があったんだなぁ。
当時の好きな人が指揮を担当していて、音楽室で二人、よく練習していた。

それに、ピアノの椅子から見る体育館の風景は特別な感じがして、優越感があった。
あ、でも本番で間違えたっけ...
そんなところばかりが自分らしくて憎い。

続けて弾く。
仮面舞踏会ワルツ、オータム、旅商人、台風。

最後に、弾けない曲を練習する。
人生のメリーゴーランド。
この曲は様々なピアノアレンジが作られている。
素敵な曲調だから私も弾けるようになりたくて、しっくりくる楽譜を探していた。
ある日、YouTubeのショートだったか、なんだったか忘れてしまったけれど、とても素敵なアレンジを見つけた。
今まで聞いたアレンジの中で、一番ワルツっぽい。

だけど楽譜を配布していなかった。
どうしてもそのアレンジが良かった私は、ネットから譜線を印刷し、動画で流れる音符を丁寧に書き写していった。

唯一手書きの楽譜。
自分で書いた四分音符やら二分音符を眺めながら、練習する時間がとても好き。
一人暮らしの家にも電子ピアノがあるのだが、鍵盤が足りなくてこの曲は練習できない。
帰省しないと練習できないけれど、いつか上手に弾けるようになりたい。

明日は課題の続きと、海外プロジェクトの荷造り、プロジェクトで踊るダンスの練習、適性検査の受験...などなど、やることが多くてきっとまた本を読めないだろう。

本の感想がないと、より日記感が増してきた。
海外プロジェクトも記録していくので、よければ私のバタつきを見守っていてください。

それでは皆さん、おやすみなさい。

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