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自分探しは心からのSOS

1.はじめに

「自分探し」をする人って結構いると思うのですが、「自分探し」をしても実は「自分」は見つからないことが多いです。

今回はそんなお話をします。

2.本当の自分という幻想

「自分探し」をしようという人の基本的な考え方は、「本当の自分がいるはずだ」というものがベースになっています。

現状に不満があって「本当はこんなはずじゃないんだ」という感覚があるので、「違う自分」を見つけに行こうとするんですよね。

ところがですよ。この「本当の自分」というのは実はいないのですよ。

なぜなら、「自分は自分でしかない」からです。別の自分がいたらドッペルゲンガーになってしまいます(笑)

今の不満がある自分が「本当の自分」なのです。

3.感情=自分

そんなバカな!こんな体たらくが本当の自分なわけがない!と言う方もいるかもしれませんが、その「こんなんじゃないはずだ!」という「感情」を覚えている主体こそが本当のあなたなのです。

言ってしまえば、自分というのは「感情」のことです。Aという出来事に対して何らかの感情を覚えれば、それは立派に自分が分かっていると言えます。

ただし、感情には大きく2種類あるので、そこの区別はつけるようにしましょう。

4.自分の感情と社会的承認

私は感情には大きく2種類あると思っています。1つは「自分の感情」です。まあこれは楽しいとか、嬉しいとか、ムカつくとかそういう素直な感情のことです。

もう一つの社会的承認は、世間体ってやつです。意見を言う時にみんなと同じだとなんだかホッとしたりしますよね。これは他者と関係によって生まれるので、自分の感情とはやや違います。これは自分ではなく、他者に自分の感情の行き先を委ねているのが特徴です。

例えば、お昼ご飯に何食べるか決める時に自分は中華がいいと思っていたとします。これは自分の感情です。この時、みんなも中華がいいといえばホッとしますし、嬉しいですよね。逆にみんなが和風がいいと言ったら疎外感を感じます。このように自分が持つ感情を他者の選択に委ねるのが社会的承認です。

で、「こんなはずじゃねー」と思ってる人はたいがい社会的承認が自分の意思決定のウェイトの多くを占めてしまっています。

だから、「自分探し」に行きたくなっちゃうんです。自分のやりたいようにできないとストレス溜まりますからね。きっと「自分探し」欲求は自分からのSOSなんですよ。

5.自分探しに行きたくなったら

というわけで、自分探しに行きたくなったら、「あ、今は他人の目を気にして行動してるんだな」と思ってみてください。

そして、「自分の好きなようにやる!」と思ってみてください。

ちなみにこういうのは、大きな話(起業する!とか)ではなく、些細なことから始めるのがポイントです。

みんなが何を頼もうと自分の好きなランチを選ぶ!とか。居酒屋の一杯目にカシスオレンジを頼むとか(笑)

そうやって、自分の感情に素直に従うことで「自分探し」欲求は薄れていくはずです。(ただし、他人に影響を及ぼす欲求に関しては慎重になるべきでしょう)

「自分探し」がすべて無駄とは限りませんし、時に正面から自分と向き合うことも必要だとは思いますが、よほど計画的にやらないと迷走するだけに終わる可能性が高いので気をつけましょう。これは私の実体験です笑

それでは、今回はこんなところで!

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