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アッラー以外に神はなし?その2

私たち人間というのは、特別な宗教を持っていようと、またはそうでなかろうとイスラム教徒であろうと、またはそうでなかろうと
何かを「拝め」または「崇拝」しながら生きています。

と、いうところで先週は終わりました。


こんにちは ファーティマ松本です。

皆さんは、1日24時間、寝ている間を除いて
どんなことを考えていますか。
何を一番よく考えていますか。

一番よく考えていること、つまり「常に頭にあること」というのは
皆さんの人生にとって、多分 とっても大事なことなのではないかなあ、と思います。
もしあなたが、子供のことを常に考えているのであったら、子供があなたの人生に於いて一番大切なことなのでしょう。
仕事のことばかり考えているとしたら、その仕事が何よりもとても大切な事なのだと思います。

しかし、その「大事な物、大事な人」というのが、ある意味あなたにとっての
「神様」になっているかもしれない、、、、、ということを考えたことはありますか?
つまり、あなたはそれを「崇拝」してしまっている可能性が大ということです。
どういうことであるか、、、、、
、、、を、、、ちょっと考える前に、、、、

まずは、
イスラム教のイスラームとは、どういう意味だかを説明させていただきます!

イスラームには、幾つかの意味があるのですが、
「捧げる、平安、服従」が、まあ、有名どころですかね。
これら3つのの言葉が、どんな意味合いで使われるか、
と言うと
『神様に対し、自分自身を捧げる。
 神様が決められたことは守る、服従する。
 そうする事によって、平安を得ることが出来るようになる』
と、まあこんな感じです。

つまり、
「アッラー以外に、私たちは自分自身を捧げないし、アッラーが決めた決まり以外の事に私たちは服従しない!」
ということです。



さあて、先ほどの質問に戻りましょう。
「1日の大半、何を考えているのか。」

もしあなたが、芸能人であったら「まずは売れたい!」と思い、
そして売れるためには、どうしたらいいんだろうと、しょっちゅう考えると思います。
何しろ
芸能人にとって、売れている、人気がある、テレビによく出ている、といったことは、
何よりも大事な事ですからね。
以前どこかの番組で、ジャニーズのアイドルの一人が
「有名になりたーい」と海に向かって叫んでいるのを見たことがあります。
「ジャニーズの人でも、そうなんだあ、じゃあ他の人たちはもっと切実なんだろうなあ」と
その時、思ったのを覚えています。

そして、そのように「有名になりたーい」と心の底から叫ぶ人たちは、
売れるためだったら「なんでもやる!」と思うのではないでしょうか。
芸人さんたちなんか、ホント大変そうですねえ。
水の中に入ったり、空を飛んだり、猛獣と触れ合ったりと
いろいろやらされるんですから、、、
女の子だったら、水着になったり、もっと変な格好をしたりしなければならなかったりもするでしょう。
「もう、人気が出るためなら! 有名になるためなら! 売れるためなら! なーんでもしちゃうっ!!」
て感じなんでしょうねえ。
そう、このなーんでもしちゃう!というところがミソです。
「有名になること」に、自分自身を”捧げ”てしまっているわけですね。
「有名になること」が、ある意味”主”で、自分がその”奴隷”になってしまっています。
奴隷というのは、ご存知のように”ご主人様”が言ったことは、絶対にやらねばなりません。
絶対服従というのが ルールです!



続いて、
「お金持ちになりたーい』ということを1日の間によーく思っている人は、
やはり「お金を得られるなら」なんでもやるぞ、
と思っているのではないでしょうか。
お金を稼ぐことは、いいことです。
でも、お金のためになんでもする!となると、ちょっと問題ですね。

最近は、フェイクニュースというのがあります。
嘘の情報を流して、広告料金を得るわけです。
海外だけではなく、国内にも、そういうことをして現金収入を得ている人がいます。
嘘のニュースを流された方にとっては、とんでもないことですが、
そーんな事は、きっとどうでもいいのでしょう。
誰が困ろうが、誰が嫌な気持ちになろうが、そーんなことは関係ありません。
このような人たちは、お金さえ手に入れば、なんでもやる人たちです。

フェイクニュース以上にひどいのは、振り込み詐欺。
これはかなり許しがたい犯罪です。
(ちなみに、犯罪は全て許しがたいものです!!)
お年寄りを相手に、お金をだまし取ろうなんて
一体どんな神経、精神でもってできるのでしょうか。
まさしく、お金に支配された奴隷です。
お金を拝めている、わけです。
自分自身をお金に捧げてしまっています。
お金が”主”で、自分自身はその”奴隷”状態です。
(絶対服従状態ですね。)

他には、
自分の見かけに非常にこだわる人もいます。
とにかくカッコよくありたい、可愛くありたい、という願望がめちゃくちゃ強い人たち。
どんなにかわいくったって、年をそればみんながみんな”ソコソコ”になっていくのが自然な事です。
それでも頑張って、美を追求する。
モデルやタレントさんなどにとっては、「美しくあること」はとても大事な事でしょう。
美しくあるために、若くあり続けるために「なんでもやる!」
美容整形ノープロブレム!
脂肪吸引ウエルカム!
とあっては、ん~ちょっと、支配されてる感がありますねえ。

他にも、
人からどう見られるか、ということに全神経を使っている人も多いのではないでしょうか。
「インスタ映えする」という言葉が、ちょっと前に流行ったそうです。
このインスタで、いいねをたくさんもらうために、たくさんのお金を費やす人がいるそうで、びっくりしました。
行ってもいないピクニック写真を撮ってもらったり、
やってもいないパーティーの写真を撮ってもらったりするそうですね。
たかだか、いいねをもらうために、そこまでするのか!と思ってしまいますが、
もう心を支配されてしまっているわけですから、仕方がないのでしょう。

このように、私たちは知らず知らずのうちに
上記のような知名度、お金、人の目、権力等、
その他いろいろな物、いろいろな事、そしていろいろな人に、自分自身を捧げてしまっています。
「人気が欲しい!」「はい、そのためならなんでもやります。」
「お金が欲しい!」「はい、そのためならなんでもやります。」
「きれいでいたい!」「はい、そのためならなんでもやります。」
といった具合に、、、、。


本来のあるべき姿は
神様が定めたことに対し、「わかりました。従います。」というべきなのです。


 『本当の信者たちは、(裁きのため)アッラーと使徒に呼び出されると、
 「かしこまりました。従います。」
 と言う。本当にそのような人々こそ栄える者である。』
 (クルアーン: 24-51)


アルコールは飲むなと言われたら「はい、わかりました。」
豚肉は食べるなと言われたら、「はい、わかりました。」
礼拝は決まった時間にすると言われたら「はい、わかりました。」
といった態度が
「アッラー以外に、(私たちが拝めるべき)神はなし」という概念を、ちゃんと行動で現している事になります。


何度も言いますが、

「神様以外に、私たちが拝むべき神や、自分自身を捧げる対象物がない」

というのがイスラム教の基本です。
これが天国へ招待してもらう最低限のマナーです。
つまり
知名度、お金、美、などを主として、服従していては、マナー違反になってしまうのです。

天国へ続く道(シラータルムスタキーン)は、この教えが土台になっています。
この土台をしっかりと固めた上で、初めて天国への道を歩き続けることができるわけです。

『アッラーとその使徒に”服従”し、アッラーを畏れ、かれに自分の義務を果たす者。
 そのような者が、最後の目的を成就する者である。』
(クルアーン24-52)

アッラーとその使徒(預言者)に従い”服従”する者が、目的地(天国)へ到達することができる、
とクルアーンの中で、神様は教えてくれています。



そして、この教え(アッラー以外の何者にも服従しない)は、天国へ入れるかどうかという点で大事なだけではなく、
現世、今生きている間にも、大変役に立ってくれます。
なぜなら、神様以外のものを崇拝していると(自分自身を何かに捧げてしまっていると)
つらーい思いをしなければならなくなるからです。

私たちには、心があります。
その心、というのは、神様を想うために創られたものなんです。(このことについては、またいつか。)
でも、その心を違うことに使ってしまうと、(つまり心をお金や知名度、美貌などに服従してしまうと)
いろいろと辛くなってしまうわけですねえ。

以前にも、書きました。
物には、それぞれ用途があって、それ以外の事に使ってしまうと、
「エッ(; ̄O ̄)」とか「アレッ?」とかって事になってしまうのです。


今日もお付き合いいただきましてありがとうございました。
みなさまに神様からの祝福がたくさんありますように!
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