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「人の心を変えるのは、人の心。」

私の夢は、母校へ 番組とアーティストと一緒に
学校訪問し、そこでラジオの公開収録をすることだ。

母校が好きか?と聞かれたら、
大きく首を縦に振り、YES!だが、
高校時代が楽しかったか?と聞かれたら
ノーテンキにYESとは言えない。

辛くて しんどかった 体育館のシーンが
幾つもと、そして 怖くて泣きそうな
心拍数とともに上らなければいけない
体育館への長い 階段を思い出すからだ。

私は、
女子バスケットボール部に所属していた。

年間で休みは片手で数えられるほどだけ。
朝練、昼練、放課後の毎日練習、週末は
練習試合や公式戦、そして長期休みには
地獄と 言い換えられるほどの厳しい合宿。

だが、
決して嫌々 部活に通っていたわけではない。

その高校に進学した理由こそがこの
女子バスケットボール部の顧問をしていた
とある先生がいるから、だったからだ。

その先生にバスケを教わりたくて、
どうにか/なんとか、私のふんわり学力でも
小論文と面接という奇跡の受験に合格し、
入部した MC TURTLES(というチーム名)

だから、今考えたらハードすぎるそんな日々も
「望んでた高校生活こそがコレだ。」と
全く疑問に思わなかった

ただ、ラストの1年は 毎日が 辛かった。
プレーで評価されたわけじゃなく
任されたキャプテン業、
コミュニケーションも不器用な私にとって
残酷にもやってくる明日が、
そしてやってきてしまった今日が、
辛くてたまらなかった。

それでも むちゃくちゃな正義感で
毎日通った 体育館。
そこに行けば先生に会える。

めちゃくちゃ怒られるし、怖い。
だけど答えを求めに、
言葉を聞きにいきたくなる。


当時も先生のことは大好きだったけど
約13年の時を超え、30歳になった私が
当時の「部活ノート」を見返したさっき、
明確に信頼できる理由がわかった気がした。

本気だった。
本気で私に向き合ってくれてたからだ。

だから、どれだけ怒られても
しがみつきたくなる。
どれだけ辛くてしんどくても
言葉を聞きたくなる。


人と向き合うことの 大変さは、
大人になったいま、痛いほどわかる。
見返りを求めては行けないし
労力も半端ない。

だけど、そんな大変なことを
なんでもない私に向けてくれた。

そうやって私は育ててもらっていた。

好きな言葉は?と聞かれたら答えるのが
「人の心を変えるのは、人の心。」
という言葉。

この言葉も、高校生の当時、
先生に教えてもらった言葉だった。

13年が経ち、その言葉の本当の意味を知った。

先生の過去の心が
今の 私の心を変えた。


コロナ禍ということもあり
久しぶりにお会いした先生は、
変わらず、人を変える心の持ち主だった。

私は先生の心を変えられるような
何かを持ってるわけじゃない。

でも、その可能性を捨てずに
しがみついていこう。

そしていつか、自分のフィールドで
誰かの心を変えたい。

母校へ 番組とアーティストと一緒に
学校訪問し、そこでラジオの公開収録をしたい。

その時もまた 心拍数とともに
あの 階段を 上っていこう。

🐢

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