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セブンイレブンのデータ利用法について

データを活用する事は経営にとって大事です。お客様の情報は思いもよらない値段で欲しがる業者が現れますし、もっとも大事にしておかなければなりません。現代のネットが中心となったからこそ大変価値があると言えます。弊社もデータには十分な価値がある事を認識した上でいい活用法などを考えており、戦略を練っていったりするのに使用します。下記画像は弊社の顧客管理システムです。

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さて、このデータの活用法でセブンイレブンの例を書かせて頂きます。

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2020年4月のコンビニエンスストア大手3社の既存店売上高の前年同月対比では、セブンイレブンジャパン▲5%、ファミリーマート▲14.8%、ローソン▲11.5%となっています。ちなみに外出自粛期間が増えたことで、食品スーパーは売り上げを伸ばしており、コンビニは総菜などで対応したものの業績を落とした結果となっています。

コンビニ立地でいくと、住宅地や郊外店舗では売り上げを大きく伸ばした店舗もありますが、オフィス街などの働く先の立地のコンビニは売り上げが激減している中で、セブンイレブンの現場主義というやり方では、客層の年齢層をコンビニレジに打ち込んでいるのはご存知だと思いますが、たとえば、50代が多いとその年齢層にあわせた商品品ぞろえを充実させるような対策を講じています。

セブンイレブンの名誉会長である鈴木敏文前会長兼CEOはこのデータの扱い方には2パターンあり、一つ目が「仮説と検証」これの検証のために使うそうです。この検証というのは商品仕入れの発注にあり、天候、地域の行事などのさまざまな状況の先を予測し、「明日」の仕入れを行うコンビニオーナーや店長だけでなく、パートやアルバイトのスタッフまで単品管理を実践し、顧客の層を予測していく。この単品管理で仮設と検証を繰り返すことで精度を高めて、販売の機会ロスと廃棄ロスを最小化していっている結果が2020年4月のコンビニエンスストア大手3社の既存店売上高の前年同月対比で▲5%で抑えられた結果につながったのではないかと思います。

またPOSデータによって数字を総合的に判断し、新たな潜在的ニーズを発掘したりし、商品開発などにも活かしている点があります。カップ入りの冷凍チャーハン「カップごはん」シリーズがこの典型例で、冷凍チャーハンを一人前に分けた商品が住宅地で売り上げが高かったが、次第に学園の前にある店舗の売り上げが上がってきたそうです。商品開発本部の担当者がその学園前の売り上げが上がった店舗に行くと、学生たちが袋入りチャーハンを店頭に置いてあるレンジで温めて袋に入ったままスプーンで食べていた光景を目にしたという。ここでカップ入りの冷凍チャーハンという需要があるのではないかという仮説が立てられ、この商品を開発したことにつながったそうです。

現場の大事さとデータの活用法など私もそのあたりが一番大事だと思っていますし、組織としてもセブンイレブンジャパンはやっぱりすごいと思います。何が他のライバルの追随を許さないのかというと商品開発力だと思います。

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私は最近ローソンに行くことも増えましたが、コンビニといったらセブンイレブンになぜか入ってしまうところがその答えなんだろうと思います。


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