大人と故郷と私と旅と。

気づけばしばらく書くことをやめていたここ、NOTEも。

 私は本当は自分の住んでいる町が大嫌いで、出ていきたくて仕方なかった。どこを見ても知り合いばかりだし、どこを見ても楽しいものなんて何もないって思ってた。

先日、生まれて初めて一人で海を渡って旅に出た。友人がほぼ案内してくれたけれど、わたしにとっては大冒険だ。1週間前からずっと緊張して体調が悪くなるくらいには大ごとだった。

 横浜は結果、なんでもある街だった。自動改札も電車も人込みもおしゃれなカフェも。ただ、そこには「私の求める未来」は何一つなかった。雪も海も山もない。何かが足りないのではない。何も、ひとつもない感じがした。どこを見ていても故郷と比べてしまう。あんなに嫌いなはずの田舎は、本当に居心地の良いものだったんだ。横浜はまるでモノクロの世界のようだ。

残念ながら何がそう思わせたかはわからないけれど、私の住むべき場所は都会ではないということは分かった。じゃあ、私は私の未来をどうしていきたいんだろう?ふ、とそう考えるようになった。

昔ながらのおばあちゃんのような生活をしてみたい。ずっとあこがれている。文章やイラストも好きだけれど、それ以上にかなえたい夢の一つ。いままでは難しい、とか失敗したら無駄、とおもっていたこともこれからは恐れずチャレンジしたいとストン、と落ちるように思えた。たかが旅、されど旅。私は旅に出て、人生において重要なかけらを持って帰ってこられたよう。明日は買い物をして、魚を買おう。そしてまずは自らさばく練習をしたいな。想像したらワクワクして眠れなさそうだ。

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