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スペルミジンは脳のゴミを除去して認知症に効果があった!アルツハイマー病の発症を抑制した論文結果

寿命を延ばす効果もあります。

スペルミジンは全ての動物やヒトの細胞内で成長期に盛んに合成されます。 核酸やタンパク質の合成促進作用 、抗炎症作用に基く動脈硬化抑制、発毛促進、抗酸化、抗アレルギーといった作用と機能を合わせ持っています。

体内のスペルミジンの量は加齢とともに減少し、これが老化による臓器機能の低下の原因の一つになっています。従ってスペルミジンをサプリメントとして補うと、様々な老化性疾患の発症を遅延することが期待できます。

【スペルミジンはポリアミンの一種】

ポリアミンは体内のアミノ酸から合成され、結合した化合物はアミンと呼ばれます。ポリアミンというのは複数(poly複数)のアミノ基で、体内には20種類以上が存在します⇨スペルミジン、スペルミン、プトレスシンなど。

動物やヒトの細胞内で合成されます

核酸やタンパク質の合成促進 、抗炎症による動脈硬化の抑制、発毛促進、抗酸化、抗アレルギーなど様々な作用と機能を持つポリアミンは細胞でアルギニン(アミノ酸)から合成され、ODCの働きでプトレスシンに変化します。そこからスペルミジンに変換されスペルミンに合成されます。

最終的にスペルミンになります。

【サプリが必要な理由】

スペルミジンは鳥のレバーや納豆、キノコ類やチーズや果物のドリアンなどに多く含まれていますが、 体内での合成量が加齢とともに低下するため、食品を摂取していても、加齢に伴い体内のポリアミン量は低下していきます。

スペルミジンの補給は、動物実験によりマウスなどの生物の寿命を促進することが示されています。人間でもスペルミジンの摂取量が多いと寿命が延びることが報告されています。

スペルミジンの豊富な食事が人間の寿命の延長に関連している可能性大

食事中のスペルミジン含有量とヒトの死亡率との潜在的な関連性をテスト

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/29955838/

【ヒトの生存率の向上に関連している】

スペルミジン摂取量の上位3分の1と下位3分の1の群の間の死亡リスクの差は、5.7歳の年齢差に相当するものであった。

この論文の研究結果は、スペルミジンの摂取量が多いと45歳以上の集団で、20年間の死亡率が半分以下になることを示唆しています。スペルミジンを多く摂取すると5歳以上も延命する可能性を示唆しています。

結論: 調査結果は、スペルミジンの豊富な食事が人間の寿命の延長に関連しているという仮説に疫学的な支持を与えているものとなりました。スペルミジンの摂取量が多いと、45歳以上の集団で、20年間の死亡率が半分以下になり、スペルミジンを多く摂取すると、5歳以上も延命する可能性を示唆しているのです。

高齢のマウスにスペルミジンを6か月間投与するだけで、加齢性病変の発生を大幅に抑制できることを示しており、これにより寿命が延長することがわかっています。

【スペルミジンがテロメア短縮を抑制】

細胞分裂でDNAを複製するたびに、染色体のDNA末端は少しづつ切れて短くなり寿命を迎えます。

寿命を延ばすカギとなるテロメラーゼという酵素が働いて、テロメアの長さを維持しています。この論文の研究は、スペルミジンにテロメラーゼ活性を高めてテロメア短縮を阻止する効果を示唆しています。高齢のマウスに飲料水中の天然オートファジー誘導物質スペルミジンを6か月間投与するだけで、加齢による病気の発生を大幅に抑制できたのです。スペルミジンの抗老化作用の主なメカニズムはオートファジーの誘導によるものですが、テロメア短縮を抑制する効果もあったことが分かったのです。テロメアが無くなると細胞はDNAの複製ができなくなるのです。

【スペルミジンは認知機能を良くする】

スペルミジンがオートファジーによって脳のゴミと呼ばれるアミロイドβプラークを溶解するプロセスを誘導する能力を持っていることが報告され、スペルミジンの濃度と記憶力の間に相関関係があることが明らかに示されました。血中スペルミジン濃度の低下は、記憶力の低下と相関するという結果です。

認知症に苦しむ高齢者におけるスペルミジンのプラスの効果:3か月の試験の最初の結果

より高いスペルミジン投与量で治療されたグループのスペルミジンの摂取量と認知能力の改善との間に明確な相関関係があることが示されました。

スペルミジンがオートファジーを促進してAβを分解するメカニズムが認知症及びアルツハイマー病の進行を抑えることが分かりました。アミロイドβペプチド(Aβ)の蓄積がアルツハイマー病と関係していたのです。

ではサプリメント以外で同じように結果を出すには?

スペルミジンは細胞を若返らせ、細胞は自分のタンパク質を分解して若返りを行なっているオートファジーの機能を亢進させることが分かりました。これと同じような現象が断食や食事制限によっても起こされます。オートファジーには、細胞内の老化した成分を除去して細胞を若返らせる作用があります。





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