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家の電話が危ない!

高齢者の特殊詐欺被害は年々増加している。
分かっていながら私もまだ固定電話を置いているが、もはや固定電話は詐欺ツールだと言ってもいいだろう。
大袈裟かも知れないが家に詐欺師を住まわしているようなものだ。


我が家の電話は9割が詐欺まがい

もはや固定電話は必要ないのか調べてみた。
年齢が増すごとに高まる詐欺リスクを回避するには、固定電話を解約する以外ないのだろうか。

着信の9割はリスクでしかない固定電話

1年ほど前に固定電話に掛かってくる電話の履歴を調べたことがある。

着信の90%は営業電話か詐欺まがいの電話だった。
10件中1件だけがまともな電話だったのだ。

営業電話の中にも許せる範囲の内容のものから、非常識極まりないものまで掛かってくる。
詐欺まがいの電話の中には断ると逆切れされて、メンタルに打撃を生じることも稀ではない。

ある日掛かってきた電話に妻が出た。
はいはいと気のない返事をしていたが、中々終わるような気配がないと感じていた。
突然「ちょっと主人に代わります」と妻が言った。

妻は夕食の準備中だったので、その電話を私に振ったのだ。

私は「変わりました」と言って電話に出た。
内容は投資関連の営業だった。

私はハッキリとお断りしたが相手はそれでも食い下がってきた。

「それじゃ会社やあなたの名前を教えて頂けますか?」と聞くと、突然相手が開き直って耳を疑うようなことを言い出した。

「さっきもお前のあほな嫁に言ったとこだろう」
これまでは丁寧な言葉で話していた男が、突然気でも狂ったかのようなぞんざいな言葉を使い出した。

私も切れかかったが敢えて冷静になってもう少し付き合ってやろうかと考えた。
相手は自分をさらけ出しているのだからもう私たちを騙す意志もないはずだ。

「あほな嫁で申し訳ありませんでした。ところであなたの会社はどこにあるのですか?」と聞くと「北海道だよ」と答えた。
「北海道のどこでしょう?」と聞くと「言ったところで知ってる訳ねえだろう」と言うので「北海道には詳しいので言って頂ければ分かりますよ」と言うと「お前ばかか。本当のこという訳ねえだろう」と返してきた。

まるで漫才でもしているような会話を続けた。

夕食の準備をしていた妻が「怖いから早く切って!」と小声で叫んだ。
私は懲りずに「あなたがやっている仕事は楽しいですか」と聞いてみた。

「ばかかお前、楽しい訳ねえだろう。仕方なくやってるんだよ」と言うので、「あなたのように自在に言葉を操れる能力をお持ちなら、まともな仕事をされた方が儲かると思いますよ」と言うと「くそっ!」と言って電話を切ってしまった。

昔は固定電話がある種のステータスだった。
そして固定電話は社会的な信用も受け持っていたが、今は先ほどの電話のように最も詐欺リスクの大きなコミュニケーションツールになっている。

我が家で固定電話を解約するのに問題があるとすればNET環境との関連だ。
年齢と共にこのようなことを調べて行動することが極めて億劫になってきている。

固定電話のメリットとデメリット

取りあえず今日は固定電話のメリットやデメリットについて調べてみた。

固定電話の最大のメリットは防犯性の高さにあるようだ。
しかしそれはあくまでスマホと比較しての場合で、子どもも同居していない我が家には関係がなさそうだ。

もう一つのメリットは社会的信用度が保たれるということだ。
もう昔の話だと思っていたが今でもカードを作るときの在籍確認は固定電話ですることがあるようだ。

しかしこれも我が家にはもう当てはまりそうにもない。
これ以上クレカを増やそうとも思っていないからだ。
今後就職をする予定もないから固定電話の信用はもう必要ない。

調べて行くうちに分かったが、私たちの年代にとって固定電話の最大のメリットは災害時にあるようだ。
大きな災害時にスマホが使えなくて家族と連絡が取れない不安を解消してくれたのが、安定して使えた固定電話だったようだ。

この記事を書きながら調べていると、どうも現在は電話回線を利用したインターネット回線はないようだ。

つまりいつでもインターネット回線のことは気にすることなく固定電話を解約できるということだ。

ついでに固定電話の解約以外に詐欺リスクから回避する方法を調べると、固定電話の休止という方法もあるようだ。
電話加入権を残したまま番号だけを返す仕組みなのだそうだ。

スマホがあれば固定電話はいならいのか

固定電話での詐欺被害は少なくなる気配がない。
おそらく年齢を重ねるほど詐欺リスクが高くなるだろう。

詐欺被害にあうことと固定電話があるメリットを天秤にかければ、断然詐欺被害の方が重いように感じてしまう。

固定電話のメリットも保ちながら詐欺被害にあわない方法を考えてみたが、一番いいのは電話に出ないことのようだ。
電話線を抜いてしまうと着信も分からないので結果的に詐欺リスクはなくなるが、相手側には呼び出し音がなっているので、今度は泥棒や強盗リスクが発生することも考えられる。

固定電話の解約、休止、一時中断、線を抜くなどの方法の中から詐欺被害リスクだけで選ぶなら解約しかなさそうだ。

今はスマホを使えるが、その内もっと歳を取ればスマホを使うことが難しくなるのかもしれない。
しかしそうなれば固定電話のプッシュホンも同じことだろう。

取りあえずは固定電話の着信音を小さくして、電話が掛かってきても分からないようにしておこうと思う。

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