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私が実践しているセッションシュミレーション習慣!

一年前から定年退職後に始めた趣味を毎朝の習慣にした。
それがセッションシュミレーションだ。
海外の一流ミュージシャンのYouTube音源に合わせて、実際に楽器を演奏することだ。
毎朝音楽脳を目覚めさせる習慣だ。
もちろん土日も家に居る以上休むことはない。

セッションシュミレーションの目的は影響を受けること!

個性派ではない私は影響を受けやすいと自覚している。
しかしここでの理想は誰にも影響を受けない個性派ドラムプレーヤーになることだ。
子どもの頃から好きだった音楽と、この歳になってやっと本気で向かい合っているという訳だ。

セッションシュミレーションが日課になるまで

定年退職で自由を手に入れたら、誰にも縛られることなくこれまでできなかったことをやってみようと考えた。

ひとり旅をしたりブログを書いたり、それをYouTubeで発信もした。
しかしそれが本当に最後の人生をかけてやりたいことだったのかと言うことには少し違和感を感じていた。

少しでも違和感を感じるということは何かが間違っているということだ。
そう言い切れるのは、これまでの人生経験で得た教訓でもある。

そこで思い出したのが音楽だった。
思い起こせば子供の頃からぶれずに好きであり続けたのが音楽だ。
退職後も若いころやっていたドラムの練習を、再び趣味にしようと少しずつ再開していた。

しかし一年ほど前からもう一度、大好きな音楽に本気で取り組んでみようという気になった。
そしてひょんなことから私が住む田舎町にもセッション会場があることを知った。

楽器好きな人の集まるセッション会場で演奏する自信はまったくなかったが、取りあえず参加することにした。
行く度に恥をかき、それをモチベーションに替えた。

セッションで受けた影響

私の場合はセッションに行けば、一緒に演奏をしている人からすぐに影響を受けるようだ。
影響を受けやすいことをいい方にとればフレキシブルだとも言えなくはないが、どれだけ私が個性派ではないにしても理想的ではない。
例えばその曲に乗りきれない人がいれば、同じように影響を受けて自分も乗れなくなる。

おそらく中途半端なんだろうと自分を戒めているが、できれば影響を受けなくなるくらい個性を磨きたいというのが私の理想だ。

比較するのもおこがましいがジャズの巨匠と言われたプレーヤーたちのようにだ。
マイルスやチェットベイカー、ソニーロリンズなどは誰と一緒に演奏しようとブレるはずもないのだ。
当然のようだがこれは見逃せない事実だ。

昔の名プレーヤーたちは「楽器の演奏がうまくなりたければ自分より上手な人と演奏するべきだ」と言っている。
つまり自分よりもスキルの高い人から影響を受けるべきだと言うことなのだろう。
もちろんセッションでお出会いする方々は私よりもスキルの高い方が多いが、影響を受けるという意味では理想がある。

毎朝YouTubeに合わせてセッションシュミレーションをするのはそのためだ。
これまでなら練習したいテンポやリズムを優先してチャンネルを選択していた。
しかし最近は自分が影響を受けたいプレイヤーの音源を選んでシュミレーションすることにしてる。

このシュミレーション練習のいいところは過去の人との演奏も楽しめることだ。
例えばジャズメッセンジャーズで活躍したテナーサックスのウェインショーターやトランペットのリーモーガンなどだ。
つまり私の場合はドラムのアートブレーキー役になって音楽史に残る名プレイヤーと一緒に演奏できるという訳だ。

このようなシュミレーションのメリットは、彼らのジャズグルーヴの影響を受けることができるのではないかと思えることだ。
YouTubeなので映像付きのものは彼らの息遣いまで感じることができるからだ。

シュミレーションの状況

耳の高さに設置したモニタースピーカーHS-5

毎朝、これも日課にしているウォーキングから戻るとすぐにシュミレーションに取り掛かる。

PCとミキサー、ヤマハの定番スタジオモニターHS-5をONにする。
今日はアメリカのピアニスト、エメット・コーエンと共演することに決めていた。
まだ30代の現役プレーヤーだ。

年齢は私の半分ほどだが、この人からの影響はぜひ受けたいと前々から思っていた。
YouTubeから公式アーティストチャンネルに入り、It Could Happen To You(イット・クッド・ハプン・トゥー・ユー)というチェットベイカーの曲をクリックした。

私の好きな曲のひとつでエメット・コーエンがピアノトリオで演奏している音源だ。

最初はバラードっぽいピアノソロで始まった。
ドラムスローンに座った私の耳の高さに合わせて置いたHS-5から臨場感ある音がする。
そして40秒を過ぎた辺りから速いテンポでテーマが始まる。

そこから彼のピアノに合わせてBPM230くらいの4ビートを叩く。
このトリオで共演しているベースプレイヤーは非常にビートが取りやすいと感じる。
テーマが終わってそのままピアノでアドリブが続く。

ドラムは自分が叩いた音に消されてうまい具合に自分の音で酔える感じだ。
ピアノのアドリブ後半で知っているフレーズが聞こえてきた。
確かマイルストーンだ。

今日はこの音源を何度も繰り返した。
影響を受ける価値の高い私好みのトリオだ。

この1時間程度のセッションシュミレーションが、1年続けている音楽脳を目覚めさせる私の習慣でもあり日課だ。

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