見出し画像

キャンピングカーでなくても叶う定年退職後の夢!

定年退職後にキャンピングカーを買って、日本を回って見ようと考えている人は多いようだ。
しかしキャンピングカーは安くない。
そして意外にキャンピングカーでなくても夢がかなう人も少なくない。
今日は私がキャンピングカーは必要ないと思った経験を書こうと思う。
これはあくまでインドア派の私の主観なので、キャンピングカーを買う前に考える切っ掛けとして読んでみてほしい。


ひとり旅ならコンパクトカーで?

私も定年退職後に二年以上にわたって車中泊でひとり旅をした。
そして最初はキャンピングカーに憧れた。
しかしキャンピングカーを買う予算もなく旅を継続する自信がなかったため、その時使っていたコンパクトカーで車中泊旅をすることにした。
一人旅は定年退職後の私の夢だった。

キャンピングカーでひとり旅をしている人と話したら?

定年退職後に、キャンピングカーでも買って旅をしようと考える人は少なくないだろう。
しかしその憧れだけで高額なキャンピングカーを買うのはお勧めできない。

特にこれまでアウトドア派でもなく、キャンプなどの経験が少ない人はよく考えた方が賢明だ。
車旅が想像しているほど楽しいとは限らないからだ。

私がコンパクトカーで車中泊旅をしているころ、キャンピングカーで旅をしている人と話す機会があった。

RVパークで車中泊をしたときの話だ。
車中泊をしようとRVパークを予約し、現地に着くとキャブコンで来られている先客がいた。
その時はてっきり家族連れだと思い込んでいたが、挨拶をしたときに話を聞くとひとり旅をしている人だった。

キャンピングカーを買って夫婦で旅をしようと実行したが、奥様が一回目の車中泊で懲りたということだった。
車中泊をして奥様はホテル派だと気付いたようだ。
その後はたまにひとり旅をしているが、キャンピングカーを持て余しているとのことだった。

トイレ付きキャブコンなど

キャブコンと言われるトラックベースの大きめのキャンピングカーにはキッチンや洗面、トイレまで装備されているのが一般的だ。

このような装備のキャンピングカーは家族や夫婦などの複数人の旅に向いている。
トイレのない登山口駐車場で車中泊をすることができるから複数人での登山目的にも向いている。

先ほども書いたように絶対向いていないと思えるのがひとり旅だ。

細い道、峠道、長距離などどれをとっても運転はコンパクトカーの方に利がある。
もちろん燃費の良さは比較するまでもない。

道の駅などトイレのある駐車場で仮眠するときはトイレ付きのキャンピングカーにこだわる必要はない。

車内で料理がしたい場合はキャンピングカー

例えば道の駅のような駐車場で料理をしたいと思う人にはキャンピングカーが向いている。
しかし果たしてそんな人がどれだけいるだろうと思ってしまうのは私だけではないだろう。

アウトドアで料理を楽しみたいならオートキャンプ場へ行けばいい。
私もコンパクトカーでオートキャンプ場を利用したことがある。
火を焚いてメスティンやフライパンを使って料理をし、ソロキャンプ気分を楽しんだ。

それにはもちろん料理の材料、食器や道具、焚き火台などを持って行く必要がある。

コンパクトカーの車内で料理に挑戦したこともあるが、火災やCO中毒などのリスクを負ってまですることではないと思った。
YouTubeなどでそのような動画も多く公開されているが、私を含め邪魔臭いことが苦手な人には楽しめるはずもないことが分かった。

軽キャンパーは何のために買う?

定年退職後にひとり旅を夢見ている人の中には、軽キャンパーを買って旅をしようと考える人もいるだろう。
軽キャンパーとは軽自動車や軽トラックをベースにしたキャンピングカーのことだ。

軽でありながらキャンピングカーなので車内で料理や洗面ができる仕様の車も多い。
しかしさっきも書いたように車内で料理をして楽しめる人は限られるだろう。
屋外のキャンプと違い、狭い車内での料理にはデメリットも多い。

冬限定ならいいが、気温が上昇する季節に狭い車内で火を使うのは相応しくない。
そもそもそこまでして料理を楽しめる人はそんなに多くはないだろう。
車内でコンビニ弁当を食べるだけならコンパクトカーで充分だ。

例えば景色のいい海辺や湖畔に車を駐車し、長時間のんびりとした時間を過ごす人に軽キャンパーは向いている気がする。
動画でもよく見るような癒し系の過ごし方だ。

しかし現実は違う。
日本は海に囲まれているから、今想像している海辺の美しい場所はいくらでもあるように思えるがそんなところは滅多にない。
もちろん湖畔も同じだ。

誰もいない湖畔に車を駐車して美しい夕日を見ようと思ったが、あの琵琶湖ですらそんな場所を見つけるのは簡単ではなかったように思う。
頭で描いた理想の場所はあるようでないのが現実だ。

もしそんな美しい湖畔があったとしたら、既にグランピングなどの用地として使われているだろう。

楽しそうに見える裏話

定年退職後に何かを始めようとするときYouTubeなどの動画を参考にすることはよくあることだ。
私もよく参考にしている。

しかしその全てを信じてしまうのは賢明ではない。
特に旅系のYouTube動画は視聴回数を稼ぐ目的で、実際よりも美しく楽しそうに編集しようと努力したものが多い。

そんな動画を見て自分も同じように楽しめると思わない方がいい。
プロのようなカメラマンが撮影した絶景写真を見て、同じ景色を見ようとそこへ行っても同じ景色が見れないのと同じだ。

基本的にキャンピングカーは車内で生活をするように考えられている車だ。
プライベートが確保された部屋を持って旅をするようなものだ。
キャンピングカーの旅は小さなアクシデントすら起こることは少ない。

そこには思い出に残る旅の要素で重要な一期一会の機会すらないということだ。
夫婦旅ならいいが、ひとり旅の場合はよほど孤独が好きな人でない限り向いていない。
最初の1〜2回はそれもいいが段々と飽きてくる。

夢ばかりが先行していると本質を見ようとしなくなることがある。
私が発信した200本近い車中泊旅動画の中で最も視聴回数が多かったのも、一人車旅は楽しくないといった内容の本音動画だ。

私はひとり車旅を今から始めるとしても、キャンピングカーではなくコンパクトカーを選ぶだろう。
取りあえず定年退職後のひとり旅の夢はコンパクトカーで叶えることができたから満足だ。

#ひとり車旅 #定年退職 #第二の人生 #車中泊旅 #車中泊ひとり旅 #国内車旅 #日本一周の夢


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?