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超ニッチな趣味の話【ナレーションの録音】

自分の声に違和感を感じている人は少なくないだろう。
私もそのひとりだった。
超ニッチとタイトルには書いたが、意外に自分の声を録音している人は多いのかも知れない。
このNoteを読んで頂いている人の中にはYouTubeをやっていたりポッドキャストをやっている人もいるだろう。
今回は声を録音するマイクの話だ。


YouTubeのナレーションもポッドキャストもマイクはこれ1本

自分の声を聞く機会はこれまであまりなかった。
たまにスナックで歌をうたった時などはちょうどいいエコーとカラオケで自分の声に違和感は感じないが、孫と遊んでいる時の動画などで自分の素の声を聞くとコンプレックスに感じるほど嫌になる。

私は花粉症など年中耳鼻科に通っているほど鼻に持病を持っていて、自覚はないものの録音された声は特に鼻声が強調されて聞こえるので余計にそう思うのだ。

それなのにナレーションを録音しようと思った。
カラオケと同じように、録音した声に少しリバーブを掛けてみたり試行錯誤もした。

ホームスタジオで地声を録音

このNoteにも書いているが、私は定年退職前母屋の横にある納屋をリフォームして自分の城とも言える居場所を作った。

ほとんどそこにこもって色んなことを企んでいるが、その12帖ほどの空間はホームスタジオとしての用も成している。

何を録音するかというとドラムはもちろん、YouTubeのナレーションやポッドキャストなどだ。

録音も趣味として捉えれば楽器演奏と同じように楽しくなる。
ドラムのような音を録音すると考えれば音楽趣味になるが、ナレーションや自然の音を録音するなら写真趣味に近いだろう。

写真趣味の人がカメラにこだわるように私もマイクには少しこだわりがある。
しかしこだわると言ってもマイクのような機材にこだわればカメラと同じで切りがない。

高価なカメラを買っても機能を使いこなせなければ宝の持ち腐れだが、マイクなどの機材もまったく同じことが言える。

スマホで納得できる写真を撮るように、安価な機材で納得できる音を録音しようといろいろ試してみるのもまた楽しいものだ。

そう思いながらも1本だけこだわって購入したマイクがある。

最も感度の悪いマイマイク

パソコンに音を録音するには、録音するためのソフトとマイク、それにアナログで拾ったマイクの音をデジタルに変換するオーディオインターフェイスなるものが必要だ。

私が使っているソフトはドイツのスタインバーグ社が開発したキューベースというDWAソフトの最も安価なプランだ。
オーディオインターフェイスは、ヤマハのオーディオインターフェイス付きアナログミキサーだ。

これらの詳しい説明はしないが、今回は私が一番よく使っているマイクの話をしたいと思う。

マイクの種類は大きく分けて二つある。
それがダイナミックマイクとコンデンサーマイクだ。

カラオケなどでよく使われているのがダイナミックマイクだ。
ドラムの音を収録するマイクはこのどちらも使っているがどのマイクも安価な商品だ。

録音するために一番こだわって購入したマイクがナレーション用に使うマイクだ。
私が何本か持っているマイクの内でもっとも感度が悪いマイクだ。
この感度の悪いマイクが一番高かった。

感度がいいと言えばコンデンサーマイクだ。
取り扱いも繊細なマイクだが大きな音からかすかな音まで収音できる。

しかし私がこだわって買ったマイクは、1,000円程度のコンデンサーマイクと比較してもまったく歯が立たないほど感度が悪いものだ。

マイクから5センチ以上離れたところで喋るとそれだけで音を拾えないと言ってもいいほどだ。
そのマイクに30,000円以上も出した。

何も知らずにこのマイクを買ったなら騙されたと思うかもしれない。
マイクの目的が音を収録するためのものだからだ。

感度の悪いマイクなど役立たずだと言われても仕方ない。
現にこのマイクの購入を検討している時、あるサイトのレビューで★ひとつと言うのも見た。

そのコメントには「100円のマイクにも劣る感度の悪さ」と悪評が書かれていた。

このマイクは一般的なカラオケのマイクと比較しても大きさは2倍ほどもあり、重量もそれ相応に重い。

感度が悪いこのマイクの利点

私の納屋スタジオには窓がある。
ペアサッシに加えペアガラスの入った内窓を設置しているので遮音性能は悪くはない方だ。

それでも外の音は侵入する。

家から近い県道の車の音はもちろんだが、その道路と平行に走る鉄道の音、そして踏切の音も入ってくる。

もし感度のいいコンデンサーマイクで録音していたら列車が走る度に録音を中断しなければならないところだ。
しかしこのマイクならすぐ横の道を車が走ろうが、踏切がカンカンとなろうがまったく気にしなくていい。
まったくと言っていいほど屋外の音を拾わないからだ。

そのくらい感度が悪い。

感度が悪いからといって音質が悪いわけではない。
音質はどのマイクよりいいと言ってもいい。

そうかといって別売のマイクブースターを買うほどでもない。
アナログミキサーの入力ゲインを少し上げるくらいで充分デジタル録音ができる。

私がこのマイクの存在を知ったのは海外のラジオ局がバスの中にスタジオを置いて、そんな環境下でこのマイクを使って収録していた動画を見たからだ。
交通量の多い道路なのに車の音もクラクションの音もまったく入っていなかった。

もしこれからポッドキャストを始めようと考えている人や、YouTubeのナレーションを録音をしようと思っている人にはお勧めの1本だ。
特に外の環境音がよく聞こえるような場所でナレーションなどを収録するなら、感度のいいコンデンサーマイクよりダイナミックのこのマイクが威力を発揮するだろう。

歌などを環境音が激しい自宅で収録するような場面でも充分使えそうだ。

それがロード(RODE)のProcasterというマイクだ。 

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