見出し画像

論理的思考スキルを身につけよう

突然ですが、

あなたがよく行くカフェ。
そのお店の売上と利益、
だいたいどれくらいだか予測してみてください。

このとき、あなたどのように考えますか?

ビジネスにおいて、スキル×論理的思考スキルと言っても良いほど論理的思考スキルが重要です。つまり、あなたにどんなに素晴らしいスキルがあっても、論理的思考スキルが無ければ無意味なのです。

今回は、ビジネスの上で重要なこの論理的思考スキルについてお伝えします。


■論理的思考スキルの必要性

論理的思考とは

論理的思考とは、複雑で難しそうな問題を整理し、それぞれの要素に分解してその要素ごとにシンプルにして、筋道を立てて考えていことです。ロジカルシンキングともいいます。

売上と利益の予測

冒頭のカフェの売上と利益、予測できましたか?

実は、お店の実際のデータが無いので、きっと正確な正解は誰も分からなかったはずなのです。

しかし、完璧なデータや具体的な情報がない状況でも、自分の知識や与えられた前提となる手がかりをもとに考える事が出来ます。これを『フェルミ推定』といい、これを考える際に論理的思考スキルが必要となります

例えば、回転数や席数を以下のように仮定してみます。
  <回転数> 平日(昼):2 
        平日(夜):2
        週末(昼):2 
        週末(夜):1
  <席数> 10席

すると、来店者数は以下のように考えられます。
  来店者数=回転数x席数

上記と同様に、客単価や営業日、原価、仕入れコストや従業員数、経費などを仮に一般的な値から推定し、売上と利益を以下のように計算することができます。

ここで大切なのは、最終的に出てきた結果として売上や利益ではありません。大切なのは、この答えを導き出す為の計算式なのです。
この論理的に考え結論に導くのが、論理的思考スキルです。

このスキルは、ビジネスにおいて大変重要なものになってきます。

例えば、カフェを開業する際、「なぜここの場所を選んだのですか?」と聞かれた時、「なんとなく。」と答えたのではその事業が成功するかどうか怪しいと思いませんか?

これを、例えば「駅に近くて、1日に○○人がお店の前を通ることが想定されます。そして、そうのうち△△人がお店に立ち寄ることを想定出来ます。客単価からこれだけの売上と利益を予測出来るからです。」と、顧客視点で論理的に思考することが出来れば、事業が成功に近づけることは容易に想像できると思います。

このようにビジネスでは、顧客視点を論理的に証明・追求することが大変重要となってきます。
ここで重要なのは顧客視点ということです。

■思い込みを捨てる

顧客視点で考える

では、顧客視点とはどのような視点でしょうか。

これは、コペルニクスの地動説と同じです。
昔人々は、地球が宇宙の中心にあって、太陽や星が地球の周りを回っていると思っていました。これを「天動説」と言います。
しかしコペルニクスは、「地球は宇宙の中心ではない。地球も太陽の周りを回っている。」と言ったのです。これを「地動説」と言います。

これと同じで、自分の事業が中心となった考え方をしてしてしまっては成功に近づけないのです。

例えば、カフェを開業する場合、自分がカフェラテが好きだから、カフェで一番売れ筋商品はカフェラテだろうというような思い込みをしてしまう、という事です。
また、あなたが普段通る朝と夕方の通勤時間帯の中だけで、これだけのお客様が来るだろうという予測をしたとします。しかし、あなたの知らないお昼の時間、全く人通りがなければ、お昼に営業しても先ほどの予想通りの来客数を得ることは厳しいと思いませんか?

顧客視点で考えるには、こういった自分中心の考え方を捨てる事が大切で、以下のような事が重要となります。

 ・しっかりとした事実に基づくデータが必要
 ・自分の事業に思い込みを抱かないようにする
 ・自分の見える視野が決して正しいわけではない
 
これらを認識する上で私たちは捨てなければならない本能があります。

ビジネスにおいて捨てるべき本能

ここで1つ質問です。

「世界中の1歳児で予防接種を受けられている割合はどれくらいでしょうか?」
 А. 20 %   B. 50%   C. 80 %

この正解はCの80%です。あなたは何と答えましたか?実は、この問題の正解率はたったの10%なのです。
人間には物事をドラマチックに見てしまうという本能があり、この本能により正解率が低くなるとされています。(詳しくは、ハンス・ロスリング博士の「ファクトフルネス」という本に書かれています。)

分かりやすくいうと、私たちはデータではなく、貧困や環境など勝手に頭の中でドラマチックな状況を作って考えてしまうのです。

ではこのような思い込みを捨てるためにはどのようにすれば良いのでしょうか?それには私たちが持っている、
 ・分断本能
 ・ネガティブ本能

の2つの本能を捨てる必要があります。

<分断本能>

分断本能とは、対立する2つのグループがあると考えてしまう本能のことです。

例えば、人は、金持ちと貧乏と分けたがりますが、実際は中間層がほとんどです。また、先進国と途上国、と区別することがありますが、昔は途上国だった国も今は発展してきていて、実は曖昧になってきています。サラリーマンとフリーランスも、今では兼業している人もいたりします。
他にも、幸せと不幸、勝ち組と負け組など、私たちは2つに単純に分けられないのに、分けて考えてしまっているのです。

ここで、私たちに必要な理解というのがグラデーションの理解です。

例えば、カフェの開業するときの立地で考えてみましょう。

分断本能で考えると、交通量が多い方がお客様に多く来ていただけるので、以下のようになってしまいます。
 ・交通量が多い ▶︎ 良い
 ・交通量が少ない ▶︎ 悪い

しかし、実際は、多くお客様が来たからといって、利益が多くなるとは限りません。以下のように考えると、交通量が少ないことがデメリットとなるわけではありません。
 ・交通量が多い ▶︎ 家賃が高い、人件費が必要 ▶︎ コスト増
 ・交通量が少ない ▶︎ 家賃が安い、人件費が少なくて良い ▶︎ コスト減
          ▶︎ デリバリー系に専念、店舗は落ち着いた快適空間

<ネガティブ本能>

ネガティブ本能とは、人はポジティブな面よりネガティブな面に注目しやすい習性があるということです。

そのため、私たちのが世界の環境について考える際、否定的な情報や悪いニュースに対し自然に引き寄せられ、人々が世界をより悪い状態として捉えがちな傾向に捉えてしまうのです。

この本能により、私たちは自然に悪いニュースに注意を向けやすく、良いニュースよりも悪いニュースにより強く反応します。
そのため、メディアは私たちの共感を得られるようなネガティブなことを悲劇感たっぷりにして演出して取り上げているのです。そして、実際はこれまでに比べて良い方向に向いているのに、感染症や子供の死亡率、戦争の死者数がどんどん悪い方向に向いていると思い込んでしまっているのです。

このことを理解し、私たちは以下のように行動する必要があります。

・普段見るものや聞くもの、それらの内容に対しまずは疑いの目を持つ
・これらについて、ロジカルに考えてみる
・そこで分かった事実に目を向け、定量化してデータとして落とし込み、より効果的な意思決定に利用する


■まとめ

  • ビジネスでは論理的思考スキル無しでは成功できない

  • 論理的思考スキルでは、事実に基づいたデータを元に考える必要がある

  • 自分の思い込みで考えない

  • 思い込みを捨てる為に、捨てなければならない本能があることを認識する

この論理的思考スキルを理解すると、事業や会社での仕事など様々な場面で役立ちます!是非、活用してみてください。


以上、ここまで読んでくださりありがとうございました。

UR-Uオンラインスクールにはこのようなとても役立つ知識を手軽に学ぶ事ができます!もっと他にも学んでみたいと思われたら、覗いてみてくださいね。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?