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透明な表情と煙草。


煙草が好き。紙煙草。
ピアニッシモプレシア1mmという、俗に言う"女の子煙草"に出会ってから早5年、少しの浮気も経て、結局一途に傍に置いてる。

やる気スイッチみたいに気持ちを切り替えて。落ち着かない時は無意識にしている浅い呼吸を整えるために。
すり減って出来た心の隙間を一時的にでも煙で満たして。出口が見つからないでいる色んな気持ちを一緒に外に連れ出していく。

炎が静かに燃やして放つ、赤い光がこっちに寄ってくるスピードに少し焦ったりしながら、大した事も考えてないのに物思いに耽ってる人風な雰囲気醸し出して、"景色"ってちゃんと見ようとすると実はとても大変なんだな、とか思いながらぼーっと前を見ている。
私にとっては有意義すぎる時間。
ぼんやりしてた方が、世界は綺麗なんだ。

タバコはいつだって一つの薬で、一つの味方で、一つの時間で、一つの気持ち。
登ってく煙に思いついた気持ちを乗せて、言葉にしないでいる気持ちを吸い込んだ煙と一緒に吐き出してる。

それだけでもういいような気持ちになるから、吸い終わった頃には薄っぺらくても、元気だ。