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幼稚園・保育園の先生必見!!園児 ダンスの悩み解決!! その5

なんだかビシッ!!としない

わかります!
せっかくイメージでは「ビシッ!」「ピッ!」と決まるはずのダンスが・・・・あれ?・・・
なんか決まらないし、力強くない・・・覇気がない・・・
これにも原因と解決法はいくつかあります。

まず画像をみて下さい。
ゆる〜く「グー」にすると・・・
             ⬇︎

手1


しっかり「げんこつ」の形で力を入れて握ると
             ⬇︎

手2

印象が全く違いますよね。


ではパーの形はどうでしょう。
手に力が入っていないと・・・・
             ⬇︎

手3


力を入れて5本指を伸ばしました。
全然違いますね!
             ⬇︎

手4

1本の手だけでもこれだけ印象が違いますから、両手が何十人となると・・・想像して下さい。
手に力を入れるか入れないかでこれだけ違ってきてしまいます。

では解決法です。

一番にしてほしいことは・・・

「手に力を入れる」です。

とても重要なことです。
手という部分は脳からの指令がすぐに反映されやすいところです。
例えば「手をグーにして下さい。」と言われたら、すぐにできますよね。
でも「右の肩甲骨を下に引き下げて下さい。」と言われたら、手の時と同じスピードでできるでしょうか?
なかなかできないですよね。

ということは、手への命令は案外簡単に「こうする!」と自分が思えばできる作業なのです。
では、腕を前に伸ばし、手に思いっきり力を入れて「グー」にして下さい。
次、力を入れたまま「チョキ」にして下さい。
そして、指の関節もしっかり力を入れて「パー」にしてみて下さい。
できましたか?

こどものダンスでは元気さを表現するものがほとんどです。
ですから、基本どんなダンスでも手に力を入れて、パーをするときは5本の指全部をしっかり開いて力を入れて指も伸ばします。
グーをするときは、絵で描いた「げんこつ」の形でしっかり力を入れて握ります。
1本指を立てたり、ピースで2本指を立てたりするときもちゃんと力を入れます。
ポーズをするときだけではなく、踊っているとき全部です。
そうすると、手だけではなく、体全体にも力が入ります。
本当ですよ。
試しに、両手をしっかり伸ばして手はパーの形に開いて真上にあげてみて下さい。
その次、手のひらの力を抜いてみて下さい。
どうなりますか?
腕の力も抜けませんか?
そうなんです!
腕だけ(肩から手首まで)力を込めて、手のひらだけ力を抜く・・・・これはなかなか難しいことなんです。
やってみて下さい。難しいはずです。
・・・ということは・・・手に力を入れると腕までちゃんと力が入っている、ということです。
腕に力が入ると、早く動かすことができます。
それがシャープさにつながります。
なんだかビシッとしない、という時には「手に力を入れて!」と指導した方が決まると思います。

* 遊びの中での練習方

こどもたちみんなで「元気なじゃんけんしましょう!!」・・・といって「元気なグー!元気なチョキ!元気なパー!」と言いながら、手や指にしっかり力を入れて練習します。
「弱いじゃんけんだったら負けるよー!」と言ってあげましょう。
こういう練習をみんなで一緒にしていると自然に力を入れることを体が覚えていきます。
ダンスを踊るときだけに注意してしまうと強制になってしまうので、日頃から楽しく身に着けるようにして下さいね。

* 注意してほしいことは。

はじめに、脳からの指令がすぐに反映しやすいところが手だと言いましたね。
しかし、反対にすぐに力が抜けて忘れてしまうのも、実は手です。
力を入れてダンスすることをくせにしてしまうと簡単ですが、それまでは、一つの振付の手のポジションを確認して、例えば「ジャンプするときは手も思いっきり伸ばそうね!」などと具体的に言ってあげることが大切です。

対象物を持つこと。

もう一つダンスのプロならではのアドバイスです。
例えば、片手をパーの形にして真上に上げて・・・と言われたとき、先ほどのようにしっかり手に力を入れて伸ばしたとします。それで十分なのですが、もっとバシッと決める方法があります。

「手をまっすぐ上にあげる」というよりも、「手の指のちょっと上に、金魚すくいの紙が貼ってあるよ。それを思いっきり突き破るように伸ばしてみよう!!」・・・と言ってあげて下さい。
皆さんもやってみて下さい。
手の指のその先にある紙を突き破るのです!
つまり「対象物を持って、具体的に体で感じること」なのです。
他にも、こどもたちにわかるような対象物の持ち方があります。
(文章で書くと長々となりますので動画で説明したいと思いますが、動画は只今製作中です。)
もう少々お待ちくださいね。

すぐに説明したことがこどもたちの体で再現できるようにするためには、こどもの記憶の再現できる範囲内のことで、具体的によくわかることが必要です。
ただ「ビシッと」とか「ピッと決まって」という状態を表す言葉も必要ですが、プラス上記のようなことを組み入れて指導にあたって下さい。

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