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「甲賀市百人一首かるた大会」部門名の由来

先の第一回大会では、[若菜の部]と[伊吹の部]を設けました。それぞれの言葉の出典と引用理由を解説します。

📝 まき

若菜の部

📗 出典

君がため春の野に出でて若菜つむわが衣手に雪は降りつつ  光孝天皇

小倉百人一首 歌番号15

🔍️ 解説

「若菜」は春の七草に代表される食用・薬用の植物のこと。「薬のまち」を謳う甲賀の者として押さえたい一首ですよね。言葉のイメージから、若年層の部門に引用しました。

🔗 参考

伊吹の部

📗 出典

かくとだにえやはいぶきのさしも草さしもしらじなもゆる思ひを 藤原実方朝臣

 小倉百人一首 歌番号51

🔍️ 解説

「いぶき」は滋賀県の北東部にそびえる伊吹山のこと。「さしも草」はお灸に使うもぐさのことで、原料は蓬(ヨモギ)。滋賀と薬のご縁から、「若菜」に先立って引用を決めました。

🔗 参考