『可愛い』は成長する

『可愛い』という言葉には色んなニュアンスがありますが、この日記では「魅力的」というようなポジティブな意味合いだと捉えてください。

2月8日、渋谷の道頓堀劇場に行きました。お目当ての踊り子さんは新人のお二方、愛奈さんと浅井ひなみさん。愛奈さんは道頓堀初登場、ひなみさんはこの日限りのピンチヒッター。新人2人が並ぶ香盤は珍しいかな?

ところで、あたしも含めて多くの人が、慣れない事を頑張ろうとすると、どうしても無駄な動きをしてしまいがち。例えばカナヅチの人が深いプールに入ったら、必要以上に手足をバタつかせて、かえって溺れてしまう。皆さんにはそんな経験はありませんか?

愛奈さんにもひなみさんにも、デビュー当初はこの「動き過ぎ」が見えました
(上から目線でごめんなさい。あたし、ストリップは未経験ですが、一応舞踏やYOSAKOIソーランなどの心得がありますので)。
とにかく「踊らなきゃ」という気持ちが空回りして、落ち着かなくて『可愛くない』

当たり前だと思います。たくさんの人、しかもほとんど男性の視線を一身に受け、自分の全てをさらけ出してパフォーマンスしなければならない。この15分は果てしなく長くて、厳しいものでしょう。

『可愛くない』15分でしたが、あたしはお二方の中に、光るもの、惹かれるものを見つけました。

愛奈さんは、おそらくクラシックバレエか、あるいはダンスか、何かしら「踊り」の経験があるのでしょう、時折見せるステップや立ち姿に『可愛い』を感じました。

ひなみさんは、「ストリップが好き」という気持ち、「舞台に上がれて幸せ」というオーラに『可愛い』を感じました。

あたしは『可愛い』と感じた人だけ、ポラ写真を撮らせていただいてます。愛奈さんもひなみさんも「はじめまして」のその日に、あたしはポラをお願いしました。

愛奈さんとは本当に「はじめまして」で、15分を踊り切ってやや放心状態気味のところに、「愛奈さんは、踊り子になってまだ日が浅いんですか?」ってぶつけました。愛奈さん、若干いぶかしげにあたしを見ながら、「先月デビューしました」と答えてくださいました。あたしがステージの中で彼女がしていたポーズをリクエストしたんだけど、「私、そんなポーズしてました?」って。本当に無我夢中で15分をやり切ったんだなって。そんな頑張りも、『可愛い』。

ひなみさんとは実際に会う前に、少しですがSNSでやり取りしてました。「何月何日に観に行きます」と約束して。やっと会えたステージで、彼女は髪型も化粧も決まってなくて、しかも「セクシー」という感覚が苦手。何とかえちえちに見せようと、ひたすら胸に手を当ててた。改めて「結芽です」と挨拶すると、本当に嬉しそうな笑顔で「約束ありがとう」って。そんな気持ちが『可愛い』。

こんな感じで、お二方とも「はじめまして」の舞台では、思い切り「若葉マーク🔰」が貼り付いて見えました。

かなり厳しい物言いですが、それでもお二方は「必ず『可愛い』踊り子さんになる」って、あたしには確信がありました。それが前述の『可愛い』の欠片。

それからお二方が舞台に上がる時には、なるべく時間を作って観に行くようにしました。観る度にお二方ともどんどん素敵に『可愛く』なっていきました。

そして2月8日。

愛奈さんは、デビュー作と新作と、拝見させていただきました。あの🔰のデビュー作が見事にブラッシュアップされてて、動きを大きくしたり小さくしたり、途中で手拍子を求めたりして、メリハリもゆとりもあって、めちゃくちゃ『可愛い』。新作は、彼女の得意な動きをたくさん入れて、裸にならなくても充分な説得力がありました。

ひなみさんは、2作目を二度。腰の使い方が洗練されてて、きちんと「セクシー」な動きになってました。それが体全体、特に手足にも柔らかさになって繋がって、15分があっという間でした。

今はお二方とも立派で素敵で『可愛い』踊り子さんです。

あたし、この日記を書くにあたり、敢えて「上から目線」で終始しよう、って決めてました。その方が、お二方がどれ程努力して、どれ程成長したのか?が伝わる、って思ったから。

ここまで読んでくださった方、本当にありがとうございます。あたしはどんなに悪くディスられてもいいので、愛奈さん、浅井ひなみさんの「可愛い」を見つけて欲しいんです。この日記の感想に、愛奈さんとひなみさんへの応援メッセージを書いてくださったら、必ずお二方に伝える事をお約束します。

「おい結芽、散々偉そうに書いた事を、ちゃんと2人に謝れ!」などと言っていただければ、あたしには無上の喜びです。

p.s. あたし、本当に偉そうに書いたから、愛奈さんやひなみさん、ご本人がこれを読んだら、ものすごく嫌われるかも?😭

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