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今日も失踪しなかった!えらい!

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最近の記事

東京から大劇場に遠征しドリームルリエ号で帰ってきた話(雪組・『ライラックの夢路』/『ジュエル・ド・パリ!!』)

2023年5月。宝塚大劇場では初舞台生を迎えた公演が上演中だ。『Lilac(ライラック)の夢路』『ジュエル・ド・パリ!!』の二本立て、ポスターからはさわやかな春の風を感じ、宝塚らしい夢夢しさで溢れている。新トップコンビのお披露目に相応しい作品なのであろう。私はブランク有り出戻り宝塚ファンなので、謝先生といえば柴田作品の演出が思い出される。どれも素晴らしいが、やはり初演凱旋門。当時は後物芝居だったため、フィナーレがついていた。洗練されたパリジャンのダンス、本編とは異なる明るい小

    • 宝塚歌劇の原作本を読了したい〜積んでしまった本たちへ〜

      2023年3月。花粉症に苦しみながらも毎日楽しく暮らしているある日、雪組のシアタードラマシティ/日本青年館公演の知らせが届いた。 『双曲線上のカルテ』 ~渡辺淳一作「無影燈」より~ かつでドラマ化されたこともある有名作品。2012年に雪組で上演されたそうなのだが、私が宝塚から離れていた時期なので全く知らない作品である。私は星組のエリザベートが初観劇。近年宝塚ファンに復帰したが、十数年のブランクがある。 脚本は石田昌也先生。私は石田先生が大好きだ。どのジャンルでもファンに

      • 和希そらさんのブルースレクイエムを聴きに、衝動的に御園座へ遠征した話(雪組・『BONNIE & CLYDE』 )

        2023年2月。あれほど長かったコロナ禍が転機を迎えようとしている。思えばこの3年、多くの出会いがあった。コロナ禍になっていなければ、私は宝塚ファンに出戻ることもなく、いまの日々は無かったのだと思うと、なんとも不思議な気持ちになる。 3年前、緊急事態宣言発令により事業をやむなく休止し、メンタルが蝕まれる中で、救ってくれたのがそれまで離れていた宝塚歌劇であった。きっかけは、かつて1番好きで劇場に通い詰めた思い出の作品「凍てついた明日」のDVDをふと思い立って取り寄せたこと

        • 反抗期の息子と宝塚を見に行った話(星組・めぐり会いは再び/Gran Cantante!!)

          2022年7月。世の中はワクチンも行き届き、以前のような賑わいが少しずつ戻ってきた。しかし感染者は減少とはいかず、増減を繰り返している。そして今は宙組公演が千秋楽を前に中止になり、月組公演の初日が延期という状況だ。関係者の皆様の健康を祈り、公演が出来ることは当たり前ではない、という思いを強く持って生きている。 さて現在、東京宝塚劇場では私が応援している星組が公演中だ。前回の星組公演に夫を観劇に連れて行き、楽しんでくれたので、今回もぜひとも一緒に観劇したいと考えている。宝塚の

        東京から大劇場に遠征しドリームルリエ号で帰ってきた話(雪組・『ライラックの夢路』/『ジュエル・ド・パリ!!』)

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          反抗期の子に一目置かれたいがために鬼滅の刃ルービックキューブを買って、6面完成できるようになるまでの記録

          ルービックキューブ。 かつて大流行し、幼い頃、我が家にも存在していた。暇つぶしにガチャガチャと回してみるものの、1面すら揃えることもできず、結局力ずくで分解しようとして壊される、あの物体だ。 囲碁や麻雀と並んで、楽しそうな趣味だと思いつつ、決してできることのない、自分とは無縁と感じていた存在である。 ——— 令和も4年になったある日。私がお慕いしている宝塚スターが鬼滅の刃がお好きとのことで、私もコンテンツを追いかけていた。元々声優オタクなので得意分野なのである。 ふ

          反抗期の子に一目置かれたいがために鬼滅の刃ルービックキューブを買って、6面完成できるようになるまでの記録

          宝塚初観劇の夫を連れて東京宝塚劇場に行ってきた話(星組・柳生忍法帖/モアー・ダンディズム!)

          2021年11月。コロナ感染者は下降をたどり、感染対策を守りながら人々は街へ繰り出すようになった。大手を振って、とまではいかないが、観劇に出かけ、食事をして帰路に着くくらいのことが容認されるようになってきた。 現在、東京宝塚劇場では応援している星組が公演中である。もちろん私も観劇に行くのだが、ある欲が出てきた。 夫を宝塚初観劇に連れて行きたいのである。 私が宝塚ファンに復帰してからというもの、我が家の居間には宝塚の映像が流れている。しかし、家族の誰も興味を示さないのだ。

          宝塚初観劇の夫を連れて東京宝塚劇場に行ってきた話(星組・柳生忍法帖/モアー・ダンディズム!)

          出戻りファンが遠征して宝塚大劇場と邂逅した話(星組・柳生忍法帖/モアー・ダンディズム!)

          10月になり、緊急事態宣言が明けた。少しずつ街には活気が戻り、人々は束の間の平穏を満喫している。 そんな中、私事だがコロナで大変な減収となった。私は個人事業主をしているが、元の状態には到底戻らない。もはや口座残高を見て笑ってしまう。正直、来年の住民税めちゃ安なんじゃない!?(収入が無いから)くらいしか楽しいことが考えられない。 と、あまりの辛さに心が少々病んでいるが、今の私は宝塚歌劇を見る事を楽しみに生きているので意外と大丈夫だ。こんな好きな人に出会う季節二度とない、と毎

          出戻りファンが遠征して宝塚大劇場と邂逅した話(星組・柳生忍法帖/モアー・ダンディズム!)

          転生後の話/綺城ひか理さんに出会えてよかった

          コロナ禍の不安定な精神を、かつて愛し、そして憎んでいた宝塚に救われた私は、すっかり現在の宝塚に魅了され、新規の宝塚ファンとして毎日を過ごしていた。毎日新しい生徒の名前を知る。毎日見たことの無い作品が放送されている。こんなときめきがこの世に、そして私の体内に存在していたのか。 開店を待って遠い本屋に歌劇を買いに行き、袋を抱えてウキウキで帰る。待ちきれず電車内で、歌劇の内容変わんねーなー等思いながら読んでいると、Back to … という謎コーナーにかつての見覚えあるスターが並

          転生後の話/綺城ひか理さんに出会えてよかった

          実力至上主義だが花組「はいからさんが通る」を観に行き、魂が解き放たれた話

          あんなに大変だった緊急事態宣言から半年が過ぎた。 久方ぶりに宝塚を観に行き、その輝きに生きる力を見出した私は、調子に乗って次公演の花組「はいからさんが通る」のチケットを手に入れた。花組は最後に見たのがいつか覚えていないくらい縁遠い組である。愛華みれさんの時代まで遡るであろう。 麗しいポスターだけでワクワクが止まらない。元来私は原作を読んで観劇するタイプである。かつては危険な関係も読んだし雨月物語も図書館の地下から出してもらい借りて途中まで読んだ(あんなん全部読めん)。今回

          実力至上主義だが花組「はいからさんが通る」を観に行き、魂が解き放たれた話

          人生で一番の青春の記憶 1998年雪組「凍てついた明日 ーボニー&クライドー」

          ※2023/2/7追記 コロナで緊急事態宣言、外出自粛により精神がやられていた頃に、突然それまで離れていた宝塚のことを思い出して色々見ていた時の日記です。御園座ボニクラ万歳!!! --------- 2020年4月。毎日配信で宝塚歌劇団星組の「バビロン」を観ている。レンタル期限が来たので、すぐに再度購入した。課金は任せてくれ。上演当時はハンカチを握りしめて放心しながら見ていたのだが、現在は作品世界にのめり込み、妖しく、豪華なショーをウッキウキで楽しんでいる。 さて、息

          人生で一番の青春の記憶 1998年雪組「凍てついた明日 ーボニー&クライドー」