インド

初めてのインド。

私にとって初めてのインドは、4年前の大学院生時代に訪れたバンガロールだ。
バンガロールとは、インド南部にある都市で、IT企業が多く存在する。アメリカのシリコンバレーから見て、ほぼ地球の反対側に位置し、シリコンバレーが夜となる時、バンガロールが朝となり、仕事をバトンタッチするという形でIT企業が発展した。IT関係者の中では知らない人はいないそうだ。

そんなバンガロールで、私はプラントの設計を行うエンジニアリング会社でインターンシップをした。

なぜインドを選んだかというと、「厳しそうだから」である。別にエムという訳では無い。単純に楽な環境にいると、自分が楽してしまうからだ。小さい頃から、隙さえあれば、手を抜いて楽をしてきた。そんな自分を変えたい!と思うような意識高い理由では無く、ただ必死に物事に取り組んでみたい。正しくは、自分を厳しい環境に晒し、必死に物事に取り組ませてみたいと思ったのだ。生活環境も厳しそうだし、決して楽できる環境ではないと思ったのだ。

ある人は、周囲の環境に影響されて頑張るのは2流だ。1流は自分の中で動機付けを行っていると聞いたこともあるが、そんな高尚な理由など要らない。ただ自分が頑張って、結果を出せれば、所詮動機など関係ない。

結果、インドでのインターンシップはどうだったか。正直厳しかった。自分らしくなく、必死に頑張った。会社から帰って、ホテルに着いてもすぐパソコンを開き、仕事をしていた。ずっと微熱があるような感覚だ。あんなことは自分の人生で他に無い。

何をそんな必死だったのかよく分からないが、あの時に指導員として付いてくれたインド人は、学生の素人目に見ても、仕事ができる人と分かるような人だった。やけに文章を読むのが速く、要約も早く指示も早い。そんなインド人から、日々指示を受けて作業を行っていた。

その時の自分は、その人に認められたい!失望させたくない!ということがモチベーションとなっていた気がする。また、期待をしてくれているというのが分かってそれに応えたいという気持ちが強かった。

やっぱり期待してくれるのは、嬉しい。頑張りたくなる。
逆に、あまりに気を遣われ、簡単な仕事を石橋を叩いて渡るが如く進めるのは、だんだんとモチベーションは下がってしまう。(この考えも、2流なんだろうなぁ笑)

自分が上司になったときは、部下が頑張り過ぎるのも問題かもしれないけど、ほど良く期待をしてあげて、それに応えるべく、部下が頑張るという構図を作れるような、懐の大きい上司になりたい。

今日インドの話をしたのは、明後日からインドに行くことが決まったからだ。周囲にインド人しかいないところで、仕事を進めるのはやっぱ大変かもしれないけど、また良い経験になりそうだ。今回も新しい価値観や考えを貰える程度に必死に頑張っていこうと思う。


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