むかしからいまへ -仕立-

仕立てられたものを解く

仕立てた人の想いと
ひとはりひとはり
解いていく時の
次へ向かうよろこび

日日の暮らしの中で

すこしずつ
じっくりと向き合う

飽きたらその日は
それでおしまい

別の日に解いてみる

新たなるカタチとなり
イノチが注ぎ込まれ
暮らしの彩りを纏う
よろこびを
思い描きながら



四角い布に
ほんのすこし鋏を入れる

一直線に針を刺す

線はその人

針を刺す線と文字の線は似ている


野良着
日常着
出掛着


この衣の一直線は
纏うと
曲線を描く

あるく
はしる
とまる

まるで

まわる
おどる
なびく


愛と感謝を♡