真似×真似=オリジナリティー

昨日DeNAの濱口投手が打席にて、広島の丸のフォームを真似して野球ファンの間で話題になりました。

動画を実際に見ると、バットを揺らしながら肩乗せ気味に構え、そこからヒッチしながらトップに入っていく様は丸そのものといっても過言ではないでしょう。

上記ツイートのように、ルーキーだった昨年から大谷に近い打撃フォームでしたし、フォームについては意識の高さを見せていた濱口ですので、現NPB最強打者といっても過言ではない丸の打撃フォームを真似るのも何ら不思議ではないでしょう。

投手にも関わらず、本職でない自身の打撃にもいいものを取り入れようとする姿勢は素晴らしいと思います。

ルーキーで二桁勝利を挙げ、日本シリーズでも強烈なインパクトを残した昨シーズンのオフには、更なる武器を増やそうとスラッターの取得に取り組むなど、本職でも貪欲に自身の力を高めようとする取り組みを行っています。

今季はシーズン前の故障もあり不本意なシーズンとなっていますが、上記記事によると、昨日の登板でスラッターへの手応えを掴みつつあるみたいですので、来季以降間違いなく活躍してくれるはずです。

上記のような自身をよりよくしようという思いのもとの丸の打撃フォームの模倣がなぜか笑われていますが、これってすごい大事なことではないかと思うのです。

打撃フォームに限らず、もう完全なオリジナリティーによる創造というのは、これだけ情報量の増えた中においては余程の天才出ない限り生み出すのは不可能ではないかと私は考えています。

新たな概念を創造できるのは、一握りの天才だけです。

ではその一握りになれない凡才はどうすればよいのか。

答えは単純で、これは良いと思った人の模倣を重ねていくことではないでしょうか。

様々な人のいいところを取っていくことで、それが自分にとってのオンリーワンになるはずです。

しかしただ単にいい選手の形を真似するだけでは意味はないでしょう。

なぜこの形で良い結果が出ているのかをきちんと考察し、自分の中にきちんと落とし込む必要があります。

そこまでして取り入れて、初めて真似をしたと言えるのではないでしょうか。

このような真似の仕方を出来ている選手というのは、間違いなく伸びる選手でしょう。

実際にいい選手というのはこのような真似の仕方が上手い選手が多いように思います。

野球に限らず一流のスポーツ選手というのは、自身の行っているスポーツとは全く関係のないスポーツの動きからヒントを持って来て、それを自身のメインとするスポーツの動きの中に落とし込んでいることが見られるのはまさにこれでしょう。

米国のスポーツ選手が掛け持ちでスポーツをするのも、他の競技からヒントを得られるというメリットがあるのではないでしょうか。

そう考えると日本人も一つの競技に集中するのではなく、様々な競技を行うべきだなと感じます。

以上のような真似の仕方というのは野球に限らず日常の様々なことに通ずることではないかと強く感じます。

自分の個性が云々で悩んでいるくらいなら、自分の好きな人や尊敬できる人の言動や行動を一つでも真似していけば良いのにと思います。

その真似の積み重ねが自分の個性となり、オリジナリティーになるのですから。

真似×真似=オリジナリティーを生むということを頭に入れておけば、自然と個性が生まれてきますし、もっともっと自分自身を高めていけるのではないでしょうか。

#真似 #オリジナリティー #野球

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