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1ヶ月予報(3/18〜4/17)

3月16日(木)発表の1ヶ月予報です。
全国的に気温がかなり高く
3月は記録的な暖かさになりそうです。

1.一般向け

顕著な高温

向こう1ヶ月の気温は全国的に高いでしょう。
3月下旬にかけては、この時期としては10年に一度レベルの高温となりそうです。偏西風が平年より北寄りを流れ、寒気が流れ込みにくいため、寒の戻りはあるとしても一時的なものになるでしょう。東京、横浜、岐阜の桜は過去最早タイの記録的に早い開花となりましたが、他の地域でも早い開花となりそうです。

菜種梅雨

向こう1ヶ月の降水量は東日本太平洋側と西日本で平年より多く、北日本太平洋側と南西諸島で平年並みか多く、北〜東日本日本海側はほぼ平年並みでしょう。日本の東で高気圧が強く、太平洋側中心に湿った空気が流れ込みやすく、前線も停滞しやすいため雨の量は多くなるでしょう。来週後半から雨が続きやすく西・東日本は菜種梅雨に入りそうです。

2.専門版

熱帯

200hPa速度ポテンシャル

太平洋上の熱帯域では西部で対流活発、中部〜東部で不活発の予測。インド洋では西部で活発、東部で不活発。

上層

200hPa流線関数

熱帯の対流活動に対応し、日本付近で寒帯前線ジェットが北偏、亜熱帯ジェットが南偏。

中層

500hPa高度

上層循環に対応して、北〜東日本は500hPa正偏差、南西諸島は負偏差の予測。波数1のスパイラル状の偏差パターンが見られるのは、成層圏突然昇温の影響。期間後半にはこの傾向は弱まってくる。

下層

850hPa流線関数

850hPa流線関数では、北太平洋に強い高気圧性循環偏差。これにより南東からの湿りが入りやすく太平洋側で多雨傾向を示唆。華南には低気圧性循環偏差が見られ、これを回る南からの湿りが南西諸島に入りやすい。

海面気圧

下層循環に対応して、海面気圧は西低北高型。南から暖気や湿りが入りやすいパターン。

850hPa気温

850hPa気温は、全国的に正偏差。北ほど高温傾向が顕著に出ている。大陸由来の暖気や寒帯前線ジェットの北偏が効いているものと思われる。南西諸島は500hPa高度が低く、層厚が小さいため、高温傾向は他地域に比べると弱めに出ている。

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