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3ヶ月予報(3〜5月)

2月21日(火)発表された3ヶ月予報です。
北〜西日本は気温が高く、暖かな春となるでしょう。

1.一般向け

暖かな春

向こう3ヶ月の気温は北〜西日本で高く、南西諸島はほぼ平年並みです。上空の寒気が日本の北側で弱く、寒気が流れ込みにくいために高温傾向です。暖かい春となるでしょう。

沖縄雨少ない

向こう3ヶ月の降水量は全国的にほぼ平年並みです。ただ南西諸島の3月は、低気圧や前線の影響を受けにくいため、平年並みか少ないでしょう。西日本も乾いた風の影響を受けやすくなる可能性があり、雨が少なくなるかもしれません。

2.専門版

熱帯

SST

熱帯のSSTは太平洋上は西部で高く、中部〜東部で低い予測。ラニーニャは終息に向かうが、ラニーニャの傾向は残る見込み。またインド洋は低い。

200hPa速度ポテンシャル

SSTの偏差に対応して、200hPa速度ポテンシャルはインド洋と太平洋中部〜東部で正偏差、西部で負偏差の予測。ラニーニャの特徴が出ている。

上層

200hPa流線関数

200hPa流線関数はユーラシア大陸上で高気圧性循環偏差で、東部で特に偏差が大きい。また、負のPNAによって日本の東も高気圧性循環偏差となっており、日本付近は相対的な低気圧性循環偏差。日本付近では偏西風はほぼ平年並みの位置を流れる。

中層

500hPa高度

500hPa高度は中緯度全体として高く、アリューシャン付近で特に高い。

下層

850hPa流線関数

ラニーニャに対応して、850hPa流線関数はフィリピン付近で低気圧性循環偏差。これにより南西諸島には北東からの気流が入りやすく、湿りの影響を受けにくい。一方、アリューシャン付近は上層と順圧的な構造を持ち高気圧性循環偏差で、北日本中心に南東からの湿りや暖気が入りやすい。

海面気圧

海面気圧は日本付近は偏差が小さく、天気は周期変化。

850hPa気温

下層循環より、850hPa気温は北ほど高温偏差。南西諸島は北東気流により低温偏差だが、SSTが高いため、相殺される。

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