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1ヶ月予報(9/10〜10/9)

9月8日発表の1ヶ月予報です。
全国的に気温が高く、残暑が非常に厳しいでしょう。

1.一般向け

真夏のような暑さ

向こう1ヶ月の気温は全国的に平年より高いでしょう。偏西風が例年と比べて北寄りを流れるため、暖かい空気に覆われやすく、この時季としては非常に厳しい暑さとなります。特に北〜西日本は10年に一度レベルの高温となる可能性が高く、真夏の暑さだと思って熱中症対策に努めた方がいいでしょう。

沖縄雨多い

向こう1ヶ月の降水量は沖縄・奄美で平年より多く、その他はほぼ平年並みです。今後接近する台風12号や湿った空気の影響を受けやすく、南西諸島は雨が多いでしょう。大雨となる恐れがあるため要注意です。西日本も湿った空気が入りやすいので、曇りの日は平年より多くなるでしょう。また、北日本は高気圧に覆われやすく、日本海側中心に晴れる日が多くなりそうです。

2.専門版

熱帯

200hPa流線関数(1ヶ月)

熱帯の対流活動はインド洋で活発、太平洋で不活発の予測。ラニーニャや負のIODの特徴が出ている。

上層

200hPa流線関数(1ヶ月)

200hPa流線関数は北半球中緯度帯では高気圧性循環偏差で、亜熱帯ジェットは全体的に北偏傾向。中でも日本海で偏差が強い。

中層

500hPa高度(1ヶ月)

上層循環に対応して日本付近の500hPa高度は正偏差が強い。一方低緯度帯は負偏差で、サブハイは北にシフトしている

下層

850hPa流線関数(1ヶ月)

インド洋の対流活発に対応して、太平洋赤道域では東風が卓越し、850hPa流線関数は、太平洋上で赤道対の高気圧性循環編差。北への波束伝播と、上層循環も影響して、日本付近は高気圧生循環偏差。南西諸島には低気圧性循環偏差がみられ、南西諸島付近で熱帯擾乱が発生しやすい可能性がある。また、南西諸島〜西日本太平洋側には湿りが流入しやすい。

海面気圧(1ヶ月)

海面気圧は日本の北で正偏差。北日本は高気圧に覆われやすい。一方、南西諸島〜東日本は負偏差。南西諸島の負偏差が大きいのは台風12号の影響もある。

850hPa気温(1ヶ月)

日本付近の850hPa気温は正偏差。顕著な高温となる可能性がある。高気圧を回る南からの暖気流入や、偏西風北偏の影響が大きい。

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