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1か月予報(12/25~1/24)

12月23日発表の1か月予報です。
年末にかけては災害級の大雪や低温に要警戒です。

1.一般向け

大寒波襲来

向こう1か月の気温は全国で低い予想です。
日本付近で偏西風が南に蛇行するため、寒気の影響を受けやすいためです。
特に今週末に入ってくる寒気が、この時期としては非常に強く
10年に一度レベルの低温となるおそれが高まっています。
水道管や路面凍結などに要注意です。

大雪警戒

寒気の影響が大きいため、日本海側地域では曇りや雪の日が多くなります。
特に年始にかけては冬型となりやすい見込みです。

向こう1か月の降雪量は西~北日本日本海側で多い予想です。
帰省やUターンを寒波が襲来し、交通機関に大きな影響を及ぼす恐れがあります。
雪に不慣れた方はもちろんのこと、慣れていても大変な状況となるかもしれませんので、気象情報が出されているときは不要に外出しないよう心掛けてください。

一方で、太平洋側は冬型が多いために晴れる日が多く、日照時間は平年並みか多い予想です。初日の出を拝めるところが多くなるかもしれません。

2.専門版

熱帯

200hPa速度ポテンシャル(熱帯、1か月)

熱帯の対流活動は南米から大西洋で活発な傾向が続く。
インドネシア付近も3週目くらいまで活発の予測。
また、インド洋は不活発

上層

200hPa流線関数(1か月)

インド洋の対流不活発の影響が大きく、大陸南部は低気圧性循環偏差で
亜熱帯ジェットは南偏傾向。これに加え、寒帯ジェットもロシア西部の高気圧性循環偏差からの伝播があり、日本付近は低気圧性循環偏差が顕著で、偏
西風は南偏しやすい。

200hPa流線関数(1週目、2週目、3・4週目)

特に2週目にかけてがその傾向が強く、フィリピンの対流活発が関与している可能性がある。

中層

500hPa高度(1か月)

ジェットの蛇行に対応して、大陸北部がリッジで正偏差極大、日本付近はト
ラフで負偏差極大がみられ、日本付近に寒気が流れ込みやすい。

500hPa高度(1週目、2週目、3・4週目)

3週目以降は、北太平洋のリッジがやや西にずれるため、北日本は正偏差となり、寒気の流れ込みやすい状況は収まる。

下層

海面気圧(1か月)

海面気圧は大陸で正偏差でシベリア高気圧が強く、アリューシャン低気圧は西側が負偏差で強く、冬型は強い傾向。

850hPa気温(1か月)

このため、850hPa気温も全国的に負偏差域に覆われ、低温傾向。

海面気圧(3・4週目)

3・4週目以降は東アジアの南は負偏差に転じ、シベリア高気圧の張り出しが弱まることを示唆している。

850hPa気温(3・4週目))

また、前述の500hPa高度場の上昇の影響も加わり
850hPa気温の負偏差域は西日本のみにかかる。

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マニアック松浦(気象予報士・防災士)
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